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中部ダンロップ杯ジムカーナ大会 Round2 参戦 3

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 中部ダンロップ杯ジムカーナ大会 Round1の目標は愛車CBR600RR’07と共に参戦までたどり付く事。そしてRound2、今回のレースの目標は完走でした。とりあえず2ヒート共にミスコースをしないで走りきったことで課題は達成しました。1つ課題をクリアしたということで、次回のRound3、最終戦に向けた目標設定をしなければならないでしょう。しかし振り返るとRound2に参戦して、気が付かされたことが非常にたくさんありました。メンタル、フィジカル、ロジカル、テクニックと多岐に渡って克服しなければならないことだらけ。それら課題が明確になったということは今回のレースの収穫とも言えるでしょう。今日はそんな課題の抽出から・・・。
 その昔、ジムカーナを始めたての学生の頃、先輩に言われた言葉がある。「レースに1回参加することは、10回の練習に相当する」確かにそうだなぁと思う反面、いやいや、がむしゃらに練習した方がスキルはあがるよなぁ、なんて思っていたり、自分自身の中で賛否が分かれていました。でも今回、あれから17年?本当に素直に納得することとなりました。今回のRound2では練習では見えにくい課題が見えました。
 今回の体験から、レースを構成する要素を大きく分割すると、フィジカル、メンタル 、ロジカル、テクニック、コミニュケーションに構成されていることに気が付く。全ては勝つためのキーとなる大切な要素。今回はこのカテゴリー毎に課題をピックアップすることにします。
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① まずは、フィジカル / 体力
・中途半端なフィジカル思考は、ダメダメの素。
 ダイエットから初めて体力トレーニングのようなことをして体を作ってきたけれど、今回いろいろな要因が加わった状態では、ベストコンディションを保てなかった。もともと今の筋力を当てにした走りは、その糧がなくなると、脆くも崩れることを知りました。そんな中途半端なものならば、いっそう体力なんてあてにしないで、ヘロヘロでも走れる方法を学んだ方が良いねって思いましたよ。トホホ。
 いやいや、でも違う。やはりローハンドルを制するためには、腕、腹筋、下半身のグリップ力が必要。更なる体力の向上を目指そう。とりあえずはトレーニングのスタイルを換えることを決意。今まではスイミングをしていたのだけれと、コンディションを維持するためだけのトレーニングで、インターバルも距離も負荷を掛けない内容だった。次回からは、ある程度の負荷を掛けたトレーニングメニューにして、最初はぐったりするけれど、こなしていくうちに翌日にその影響がでないような体を作りたいと思う。37歳まだいけると思う。
・タイムトライアル競技は、コースインの間だけベストで走れるだけではなく、前日の練習から第二ヒートのゴールまでの体力勝負と心得る。
 今回レースをして、改めて気が付いた。レースってコースインしているときだけがレースではない。コースを覚えるために完熟歩行をするのもレース。待っている間に体力を温存するのもレース。レースって全てがレース。当たり前なようだけど、元気で若いときは適当に振舞っていたから、どうにかなった。でも、今回はなんともならなかった(笑)
 そう言えば昔、レース前の一週間は刺身や寿司などは一切とらない。万が一当ったら困るから生ものは極力さけるという先輩がいた。生ものをとらないということが大切ではなく、レースは前日も前々日もレース。どれだけ注意してベストバランスが保てるのかってことなのだね。
 まとめると、これからのトレーニングは自分が満足するコンディションで走り切れる体力を作る方向性とする。
② メンタル / 精神力
・攻めてこそのタイムアタックではないのか?
 今回、結果の良し悪しよりも一番気に掛かったこと。今回は完走ありきで、走りきることを目標にして、ライン攻略は無理せず、タイトなセクションは、その進入前から回り込んで楽々とアクセルを開けられるように走った。レースのMCの人は、あえて回りこむようなライン取りを見ていて、褒めてくれていたみたいでけれど、やっぱりこれではいけない。本来、そんな回り込みをしないでも走れるはずなのだ。自らの先回半径を知って、前もってタイトなところを回避するという一見、スムーズな走りも、裏返せば、ただの逃げだとも言える。やっぱり攻めてこそのレースではないだろうか?せっかく練習用カウルも装備しているのだから、攻めてみたいと思う。ノーマルタイヤの限界でどこまで行けるのか?試したいと思う。
ラインはきっちりと詰める方向で走ろう、ライン取りで逃げはしないと誓う。
③ ロジカル / セットアップ
・マシンの全ての設定を調整して、ベストを尽くすことが必要。
 やはりプリロードだけで調整するのは、ちと辛い。早く一つ一つ設定の意義と方法を綴って全てのパラメータを使えるようになろう。もう少しキーを綴るスピードが必要ですね。ああ、育児しながらの活動なので、一番必要なのは一人で考える時間的余裕かも。
④ テクニック / ライディング
・昔の自分のライン取りと今の走行ラインは50cm~1mも遠いところを走っている。
・コンディションに乱れがあると、今の自分のベストラインがトレースできていない。
・パイロンを見ていない。感覚で走っている。
 うむ。今の自分は過去の体験から110%以下で走れるイメージがあるにも関わらず、その導き出すラインとアベレージスピードで走れない自分がいる。コースを歩いていると、いつも110%以下の自分がタイトなラインを走っているのが鮮明に見える。
今走れない理由はコントロールテクニックを忘れていること、マシンがそのイメージに追従しないことの二つ。今回はノーマル車両で、どこまで自分の習得するプロセスとテクニックだけに頼ってタイムを縮められるのか?に挑戦しているので、マシンは改造できない。テクニックだけでもできる範囲を見極める必要がある。フィジカルとテクニックで極限まで車両を操れるのかが課題となる。
 今の自分の走れるラインを正確に理解することから始めよう。 
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まとめ
 こんなに問題があるということは、解決すれば今のマシンでも必ずや速く走れるはずだと確信する。ライフワークのライディング本の作製において、自らを題材として綴れるなんても、なんて幸せなんだろうと思う。とりあえず、問題と狙う方向性が分かったので、これからRound3への102日間、一歩一歩勝利の階段を上がってみようと思う。
 目標は決まった。完熟歩行で見えている自分のイメージする最速のラインをトレースしたい。まずは走れるようになること。真の目標はこれだね。明確な目標ができた。がんばれそう。
No Race No Life(レースのない人生なんて)、そしてSlow Race(スロー・レース)。まだまだ、がんばれるかも(笑)


中部ダンロップ杯ジムカーナ大会 Round2 参戦 2

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 そして大会当日です。初めは前日の練習は辛かったけど、なんとか大丈夫かも?なんて軽い気持ちでいたのですが、第一ヒート前のウォームアップで、いつも違うことに気がつきました。なんと、あれだけ練習した、ハンドルフルロックができません。原因不明。何度やっても鋭角なオフセットスラロームで右左にロックまでマシンを持ち込むことができませんでした。回転はもっと酷い。無理やりフルロックにするとアクセルがコントロールできなくてエンストしちゃいます。あれ?????マシン?原因不明?でもしょうがないです。そんなこんなで、原因を探っている間に、もう第一ヒートのスタートラインまできています。腹を括りました。もうフルロックターンのライン取りは止めよう…。全てのパイロンでロックをさせずに、大きなライン取り走しる作戦にでました。
 突然の方向転換で狙っていたライン取りは、めちゃくちゃ。狭くタイトなセクションは曲がりきれないので、一度バイロンの外にでて、もう一度走れる角度にマシンを持っていったりと終始リカバリーに努める始末。でもなんとかコースミスしないで完走。初めてCBR600RR’07でコースを完走しました。(なんて…次元が低いのでしょう(涙)タイムは2’42’626、トップと比べては168%、クラス最下位!悲しい限り。
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 そしてフルロックができない原因ですが、走り始めてすぐ分かりました。握力と腹筋、内腿がお馬鹿になってます。力がうまく入らない。ウソのような本当の話。相当前日の練習は、そうとう体にきていたみたいです。確かに自分は練習を二日続けてしたことがありませんでしたし、炎天下の練習は普段よりも体力を消耗していたみたいです。
 改めてライディングを分析すると前傾姿勢のキツイ、セパハンをフルロックに持ち込むときには、進入時にアクセルを回せる位置に開けられるような体勢へ、腹筋と背筋で適切な位置へ保持しないと駄目だということが分かりました。ちょっと体の位置が違うところにいると、手がハンドルとタンクに挟まってしまいアクセルが開けられない、すなわち失速。そしてエンストという感じになります。また、辛い理由は自分のCBR600RR’07はアイドリングが上げらなくて、そしてノーマルスプロケのため更に失速に歯止めが利かないみたいです。
 しまったぁ。ココでようやく自分のミスに気がつきました。自分はレース前に二日連続の練習という初めてをしてしまいました。更に炎天下での練習も始めてだった。…自分の教訓としてレース前には始めてのことをしない。計画的に積み上げたものを最大限生かして走るという鉄則があったのに…なんと、二つも…新しいことを…。
 ということで第二ヒートは、予めフルロックをしないで走るように改めて走るラインを作りました。その甲斐あってか、第一ヒートよりはスムーズに走れて2’30’666、トップ比135.68%という結果に。シード選手としての結果は最低レベルですが、なんとタイムは12秒も短縮できました。パチパチ。いやぁ、ハプニングもありましたが、なんとか自分との戦いで12秒というタイムを勝ち取りました。
続く
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 この写真はジムカーナのスタート地点。真ん中の白枠にタイヤを置いてスタートを待つ。タイムはランプとピ
ッピッピッポーンという音と共に計測が開始される。大きなパイロンの中には光電管がセットされていて、計測スタート前、すなわち、最後のポーンという音又は最後のランプの転倒より前に光電管をタイヤが通過するとフライングとなる。この光電管を切るまでの時間をリアクションタイムといって、スタートの上手い選手は0.1秒を刻む。タイヤと光電管の距離、ライダーの反応時間から逆算すると、絶対にフライングをしているはず。(でも電気設計もしている自分から推測すると、音と光と計測開始のタイミングを調整する為に合わせこんでいるハズ。もしかしたらフライングしなくても0.1秒というタイムはでるかもしれない。)
 そういえば、ここで疑問。音でスタートするのか?目でスタートするのか?どちらが効果的か?ダートトラック時代は目だった。今回は音。今はコンマ何秒までは詰めた走りをしていないので、スタート自体を攻めては(スタートの鉄則もいっさいやってない(笑)ないけれど、いつかは戦う時が来るかもしれないですねぇ。
そうそう、スタートに経つライダーの後ろには次の出走のライダーが待機する。このとき二番手の選手は、リアルな音と光を見てスタートの予行演習ができる。もったいないなぁと感じながら、今回は試さず。次回はもったいないので、やってみよう。