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ライダーのラインメイクとは?

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 先日のテレビの特集を見てから森山大道という写真家が気になり、Webでいろいろなページを見ていると、路地裏当で写真を撮るときには、ファインダーを見る暇もなくシャッターを切る事があると話す。人と街は忙しく活動をしていて流れていく訳で、瞬間を切り取る必要があるということある。
 そこであるインタビュワーが質問をした「ノーファインダーで撮影されることも多いかと思うのですが、フレーミングはどのようにしているのですか?」ファインダーを覗かなくとも写真は意図したように取れるのでしょうか?と聞いたのである。そこで彼は答えた。
「圧倒的にすれ違いざまのスナップが多いから、リコーの28mmなり21mmなりの、フレームを体が覚えていますからね。このくらいで入っているだろうと思ってほぼ間違いない。」と。体が会得してるとのことである。
 ここでライダーの私はピンときたことがある。
これってバイクのコーナーに対する進入に似てない?サーキットや走り慣れた場所でないかぎり、バイクで峠を走るとき、そのコーナーにどんなラインで入ってどのように抜けるのか?初めて走るコースにはブラインドコーナーやら、実は入り口が狭いだけで出口は広かったりと、その進入スピードはいろいろと想定される。そんなとき頼りになるのが、速度間とコーナーの間合い。カメラマンがフレーミングを体が覚えていて自然とできるように、我々も自然と進入脱出を繰り返す。
 カメラマンのフレーミングはライダーのラインメイクなのである。
 またインタビュワーは「街中のスナップというのは流れていくようなイメージがあって・・・森山さんが、どんなタイミングでシャッターを切っているのか興味があります!」と質問をすると、森山さんは「まあ、動物的直感だよね。特に街頭のスナップの場合はフレーミングしたり構えたりしてる暇はないわけだし。やっぱり生理的な反応だよね。それと、長いこと街中で撮っているから五感や六感で気配を感じてね。」と回答した。
 益々共感できる。我々ライダーも動物的直感、いわゆる経験に裏づけされた生理的な反応で走っているという表現をしても違和感がない。五感や六感で気配で対向車や、その先の状況を感じる部分なのかも、そっくりである。
 以前から話しているカメラとバイクの共通感であるが、露出の調整って、バイクのギアチェンジに似ている気がする。狙った速度域に対して大きくずれる事なく選定しないとコケはしないけどマシンは失速して気持ちよく走ることができない。もしぴったりと合うギアを選択できたのならば、それは最大のスピードを得ることができるのである。
 カメラの露出も同じで、その移せる感度の範囲ってのがあるから、映らないことはないのだけれど、見ている光の濃淡を上手く包括することができるためには、最適な露出の選択が必要な訳で、バイク乗りが気持ちよく走れるように、カメラマンは露出が決まると最高の絵を切り取ることができるのである。
 両者、その許容範囲と最適化による喜びのロジックは非常に似ていて、かなり同じ楽しみだと言える。少なくともマシンとカメラを毎日持ち歩く自分にとっては同じ快感として伝わってくるのである。
 そうだなぁ、じゃぁシャッタースピードの選択はブレーキングだな。車速を止めないで走り続けたい欲求と、画面の被写体を止めたくない欲求とは、同じではないだろうか?
 なんとなく自分の写真に対する嗜好がスナップであることが分かった気がする。自分は写真をバイクのライディングのように撮りたいのである。
 とりとめもなく綴る。本日も就寝。


1:1のスナップショット

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 ハイエースの内装でも剥がしてサイズを測ってみようかなぁなんて思ったりもしていましたが、花粉症で喉が痛いし、鼻水もでるし、なんか気分がのらないので今週末はろくに出歩きもしないでゴロゴロと過ごす。でも寝ていると体が更に体調悪くなりそう。もともとライダーは家にいるのが嫌いなのかもしれません。とりあえず元気がありあまっている長男を連れてコーヒー飲みに近所を散歩。歩いていて、ふとカメラの設定を変えてみようと、設定をパラパラとめくっていると、1:1のサイズ設定が目に留まった。今日はこれだな。以前から興味はあったけど試していなかった正方形のスナップに挑戦。そんなことで、このスナップは長男と一枚。

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 ブログを書いていると、テレビ番組で森山大道という写真家のETV特集 「犬の記憶~森山大道・写真への旅~」 という番組が始まった。都市の路地を撮って、見る人の心を引きつける写真家の活動と、その活動の歴史を追う番組。自分も都市の夜と路地を撮るのが好きで綺麗な光を求めて歩きまわっていたときがあったので、番組を見ていて彼の写真スタイルに引き込まれる。
 彼の写真の撮るスタイルを見てわかったことがある。やっばり写真はいつもカメラを持って歩いて、その場所に行ってシャッターを切ることが一番大切だなと。彼とカメラが上手い下手なんてことはともかく、自分の何千倍も歩いている。やっぱり写真は足だな。その写真の撮れるフィールドに歩いていくからこそ、雰囲気漂う写真が撮れるに違いない。よし、来週は写真を撮りに行こうっと。ということで今日は就寝。