今日はKTM 1190 RC8の試乗をしてきた。なかなか個性的なマシンでしたね。まずはスタート時、エンジンの音は重低音ではなく乾いたマイルドな音。これは良いねぇ。エンジン音がダイレクトに耳に飛び込んでくるほど優しい。で、いざクラッチを繋ぐとエンストw 初めてのマシンだし低回転でそっと繋いだら止まってしまったw やはり直四に比べて間に二発足りないのねw
でも遠慮をやめてちゃんと開ければ大丈夫すぐなれて快調な滑り出し。走り始めるとハンドリングの軽さが際立つねぇ、いいですね。そして走っているとエンジンブレーキがマイルドであることに驚きを覚える。進入時に高回転まで回していても、きついエンプレに身構えずともするりとコーナーに入れそう。試乗コースがワインディングでないことが悔やまれますね。市街地を走ると信号で停止。足つきは特に支障なし。
しかしですな、やはりライダーを選びますね。何をしても走って安定するって感じではないですね。ちゃんと低回転はとまらないように気を掛けてあげないといけない。立ち上がりも四発の高回転のように強烈なパワー感があるわけでもないし、175psもあるとは思えない優しさ。高いアベレージで走るためには、スルスルとコーナーを走しり回らないと駄目でしょうね。ブレーキも同じようなブレンボのキャリパーだけど、初期タッチはカツンと来るのに止まらない?なんか中間がマイルド。全てにおいて何かが足りないRC8でした。
対極にあるのは今乗っているCBR600RR’07は軽量、コンパクト、パワーもあって、本当に壊れない。極低速でコントロールしやすいのでジムカーナから、ツーリング、舗装リ林道の散歩までできるし、いざハイスピードな直線も速いし安定している、なんでもこなす愛車。かなりロードではオールマイティ。子育て期間のために、手がかからず、それなりになんでもできるマシン。この優等生ぶりが不満の種だと思うんです。ある意味私のもとているのは、このRC8の不足感だと思うんです。
たぶんRC8だとジムカーナコースは走れても楽しくないですね。低回転で回転を滑らかに走るにはそれなりの苦痛があるでしょうw ツーリングの急激な勾配の上り坂、リラックスしているときに適当なギアで走ると苦労しそうだし、克服したい感じ満載のぶん、長く楽しめるのではないかと思います。
しかし現実に戻ると、200万という値段。仮に年間33回走りに出かれるとする。6年走ったとすると・・・。33×6=約200回、一回当たり1万円。物凄いコストです。ほぼ毎週1万円の外食をしても6年間続けられるこの散財w 給料がいくらもらえているからできるというだけでは済まされない、この価格設定。まさにプライスレスといわなければ辻褄が合わない投資ですね。
続く