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キャンピングカーの構造要件

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 今の世の中Webというものは大変すばらしい。調べてたいことの、ほぼ全ては先駆者の方がいて、似たようなことを志して実行して、その経験を報告している人が、たくさんいます。ただ調べた限りでは、新型ハイエースのロングハイルーフDXで体験記を発表している人はいないみたいですね。でも、他の事例を参考に知識を付けていくと何が必要条件なのかが分かりました。
 まずはお国の定めている最新のキャンピングカーの構造要件を熟読してから、我がハイエース・ナローボディ・ハイルーフの場合に当てはめてみると、足りない条件が二つばかりあることが分かりました。一つはシンクとコンロの炊飯設備を搭載していないということ、二つ目は、その設備の作業スペースとして約1600mmの高さを確保するということです。他にはベットの大きさや、特殊設備の面積とか、多々項目があるのですが、前述の二点以外は全てクリアしていることが分かりました。よかったよかった。
 ということで検討しなければならないのは①シンクとコンロ②作業スペースの確保ということであると判明しました。また調べないといけないのは、③税金と車検のタイミングですね。重複支払を避けれるタイミングはいつか?ということです。この三点に対して深堀をしていかなければなれません。
 まずシンクとコンロの条件を簡単に要約すると、10リッターの水、10リッターの排水、水をシンクに供給する機能、20cm x 30cmの作業スーペースを搭載、またコンロ等を搭載、キッチンシステムとして設備が最低床面積に50c㎡あること。最後にその作業ができるスペースとして高さ1600mmの空間を持つこと。
 Webで調べてみてシステムのイメージはしっかりできました。10Lのポリタンクを二つ搭載して、一つは電池式の灯油ポンプを付けてシンク水を供給して、シンクからの排水はホースで、もう一つの10Lポリタンクに捨てる。シンクはコンパクトなものが通販で売っているので購入。コンロは小型のカセットコンロで良いのでシンクの横の作業スペースに搭載。するとトータル一万円以下で構造要件を満たすキッチンシステムができあがることとなる。これは次回設計指針をまとめてアップ。ということで、最後の問題点は高さ1600mmの空間を作ることができるのか?という一点に絞られることとなった。
 さっそく我がハイエースの諸元表を確認すると200系、ナローボディ、ハイルーフDXは1,590mmの最大室内高さであるということが分かった。寸法的には10mm足りないのである。微妙な値です。なにはもとより実寸して見ることに。実際に測ると目が点に。1590mmところか、適当に測ると1550mm程度?いったいどういうことでしょう。
 実は原因はうすうす分かっていたのですが、床に引いたコンパネが犯人です。キャンピングカーを作ることを想定して強固な床とするため28mm厚のコンパネを使用、また床には2mm厚の純正ビニールシート、防音防振の為に引き詰めた5mm厚のゴム、コンパネを覆う床材はマンションの廊下をコーティングする為の部材約3mmが引いてあるのです。合計すると38mmにもなります。うむ、ショートした寸法的にぴったりです。キャンピングカーとして、しっかり作ろうとしたことが、あだとなるとは…。
 ということで、この部分をくり貫けば、あと10mmということになります。あと増やせるスペースを見ると天上がありました。DXの天井はチープな樹脂の板がビスで留めてあるだけ。推定では、この樹脂板は中空の天板なので、5mmはあると思います。天板の取り付けは至ってチープ、端をビスで留めているだけなので簡単に外せるようです。天井にはフレームが存在しているので、フレームりない空間が5mmあれぱ、構造要件1600mmがクリアできるということになります。うむ。勝算ができました。よし、思い立ったは吉日、週末に外してみることにしましよう。もしこの時点で1600mmが達成できる目処がつけば通販でシンク部材の発注をしたいと思います。


夢のキャンパー製作への決意

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 ETC車の高速料金値下げに関するガイドラインが正式な発表がありました。このシステムを使えば、なんとダウンヒルやジムカーナ、奥飛騨や信州のキャンプなど、遠征費用が往路で高速利用金2000円となり、これから2年間も実施されるというのです。画期的なシステム。しかし、そこには落とし穴が。以前からハイエース1ナンバーのハイルーフとワイド系バン、いわゆる貨物車の中型の料金も値下げされるのか?いろいろな情報が飛び交っていましたが、発表された内容を確認すると、結論からいうと駄目なようです(涙)中型車以上は休日1000円とはならず、今までの夜間割が拡張される形となるようです。ショックですねぇ。
昨年の実績でいうと帰省・練習・キャンプと20回以上は高速で長距離移動をしています。家族のイベントである奥飛騨での温泉キャンプだと往路で7900円、富士見パノラマまで往路10900円、帰省は往路で21,000円、単純に年間で3回移動したとしても119400円も支払をしています。それが2000円x6回となると12000円に削減されて、約10万円も年間で節約が可能となる試算となります。値下げ期間は2年なので、約20万円の家計経費削減が実施されます。
 ここで以前から考えていた計画が頭の中で急浮上。私のハイエースの用途は名実共にキャンプユース。布団を積んでいる宿泊施設となっています。すなわちキャンピングカーというカテゴリーと言っても過言ではありません。実際、あともう少し工夫を凝らせばキャンピングカーとしての登録条件が満たせる一歩手前の形となっています。暇ができたとき趣味のDIYを兼ねて自作キャンピングカー作りに挑戦しようと考えていました。
 このキャンピングカーという名前は実は運輸局が定める正式なもので、構造条件を満たせば8ナンバー登録することで中型貨物車でなく乗用車として使用することができるというものなのです。即ち、高速道路の料金を1.2倍払ったり、毎年車検をしなくても、乗用車として使用ができるということになります。そうです、今回のTC車の高速料金値下げの恩恵を受けることができるのです。
 1ナンバーを8ナンバーにすると税金が高くなるのですが、毎年車検でディーラーに支払手数料やらを考えると総支払額はトントン、ほぼ同じとなります。したがって私のような本当にキャンピングカーとして使用しているハイエースは、高速道路の料金等を考えると若干ですが、金銭的なメリットがあったりします。では、なぜみんなそうしないのか?それは簡単で8ナンバー車として新車を購入したり、内装を専門メーカーで積んで登録変更すると、費用が大きく掛かるので10年乗っても本当に元が取れるのかが微妙となるからだと思われます。しかし、私の場合、自作できること、法律で搭載しなければならないときまっている装備も自作できそう、また既に持っているということ、また車検は自分できる知識と実行力を持っている。ほぼ全ての条件が兼ね備えているので、安価で登録変更ができると思われます。
 ということで私の使い方でいうと、8ナンバーは一石二鳥。今回は次の車検6月までに、本気でキャンピングカーとしての構造要件を満たして登録を1ナンバーから8ナンバーに変更してみたいと思います。