ジムカーナ一覧

レースと視力3

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 前回の定義を簡単にまるっとまめておさらいすると、ライダーが走るときに無意識にしていることは大まかに分けると三つに分類されます。
①空間記憶による予見
 ライダーは記憶と経験から空間を予見することでスムーズに走ることが出来る。
②空間認識能力
 でも全ての情報は記憶できないので、その都度にチラ見して判断することも多い。
③アクションとリアクション
 そこで大切なのは、判断した情報を元にして的確に実行し、間違いは補正すること。
ということで復習をしてスタートです。長文注意(笑)
 経験を数多く積んだライダー達が速く走れるのは①空間記憶による予見ができるからでり、過去の豊富な体験から適切な判断を得られるから。しかし経験が浅くとも若い人が速く走れるのは③アクションとリアクションの身体能力にたけているからである。また経験を積んだベテランライダーは③をテクニックでカバーしているので速く走ることができる。
 そしてベテランも初心者どちらにも言えるのは①と③で間違った経験が体と頭の中にインプットされているとマシンに対して間違った入力をしてしまうことから遅いと言えます。ハンドルが自然なきっかけで切れるセルフステアに対して、ジムカーナはあえて止めたり、待つのが勿体無いから自分で力を加えてハンドルを切ったりしているからこそ、①と③の経験を正しく見につけているのか?重要なロジックとなります。
ねっ、面白いでしょ。
 今回の定義。ちょっと強引だけど、自分のライディングの組立て・分析するときに、客観的にこの三つのメソッドを使って考えるなんていうのも面白い発想ではないでしょうか?これからが本題です。じゃぁ②は?どのように考えるの?ということになる。
実はこれが視力と密接に関係するロジックなのです。
 次は実際にライダーが走りを組み立ててるときには、こんな手順で行っているという1つの例を具体的に述べます。そのイメージから紐解いていきましょう。スタート地点を思い出して下さい。
さぁライディングのシュミレーション・イメージ・トレーニングの旅に出発します(笑)
続く


レースと視力2

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 なぜ視力が必要なのか?走って走って走って、紐解いてみました。まずライダーは走っているという時点で、多くの無意識な目からの情報処理のロジックを組み合わせて走っていると考えられます。1つは①空間記憶による予見、1つは②瞬時に現れたものに対するものへの空間認識能力、そしてもう1つは③空間認識したものに対するアクションとリアクション。自分なりにライダーの目からの情報処理のステートメント(手順)を三つに分類してみました。
まず「①空間記憶による予見」とは
 ジムカーナの場合で説明すると、コースは一度でも走ると、今走っているパイロンを抜けた後に、次にライダーはどの位置にパイロンが居るのかを予測することができるようになるので、パイロンを見ていなくても、そっちだろうなという方角へマシンの向きを変えてしまいます。一回走ったときは、上手く行かないけれど、二回目は上手く走れるようになったって経験あるでしょ。
 例えばオフセットパイロンスラローム。一個目を回った後で、次のパイロンに対するアプローチをどのようにするのかは、誰でも一個目を走る前に決めてますよね?一個目にタイトなラインで走る人は二個目を回りきれる自信があるからで、回れる自身が無い人は緩やかなラインを自ら作って走ります。
 そのとき、もちろん意図的にラインを作って走っていると思いますが、冷静に思い出してみると練習をこなせばこなすほど、ここら辺でいけるだろうという、過去の経験と記憶に頼って走ってます。パイロンを見る時間が少なくなっています。これが空間記憶による予見です。練習のように反復練習をすると、次のパイロンをわざわざ見ないでも正確な走れるため、見るという1つのプロセス(行動)が減るのでタイム短縮に貢献されす。
そして「②空間認識能力」
 とは言え人間には覚えておく情報には限界があって、大切なのは予見していたコース状況に対して、正確に正しいのかを逐次、認識し直す必要があります。次のコーナーはギャップがあると知っていても、それが思い描いていた位置にあるのか?またイメージしていたラインと違う場所からアプローチしてしまったときに、どの位置にそのギャップがくるのか?
 その空間記憶に対して補正する能力を空間認識能力と定義しました。反復練習しているコースでは、この機能を発揮しなくても、なんとなくノリで走れるのですが、レースのように初めて走るコースでは、実際の状況を目で見て判断してイメージを修正して、ライン取りを上手くする必要がある為、この能力が必要となりフルに発揮されます。
最後に「③アクションとリアクション」
 そんなんこんなでライダーはコースを正しく認識しようと全力を尽くすのですが、実際はかなり手前になったときにしか、状況の認識ができないのでライダーは行動に移せない場合が多くあります。
 
 実際にそのセクションに対して意図的に行動を起こすこをアクションと定義しました。例えば石ころのような凸凹があると予測はしているものの実際に目で判断できる位置、本当にフロントを差し込めると判断できるときは、かなりライダーの直近で1~2m程度手前、そこで問題なければ行っちゃいますし、もし数十cm手前で実際にフロントを通したとき(通そうとしたとき)に、違ったと思ったらブレーキやバンク角でラインを変更する補正、リアクションをします。
ということで定義が終わったということで、前振りが終了。
(長いよ~。もっと短く綴れよ。自分の心の中からも聞こえます(笑)
次回は、その定義を前提に、なぜ視力が必要なのか?のロジックの紐解きに勧めます。
続く