7年越しの思いを胸に、準備不足も否めない中、まずはジムカーナレースにエントリーしました。結果は前回の日記に書いた通りで惨敗。タイムが計測されていないので、事実上の全参加中ビリという結果に。レースというスタートラインに立てたという感動とともに、いろいろな反省と明日へ繋がる課題が抽出できました。そして勝算も見えてきたりと。いつものレース後の一人で反省会です。
タイヤ
うーん。やっぱりタイヤは大切だ。OEMについているBT-015。悪くはない。もっとうまく使えば110%のC1タイムならCBR600RR’07との組み合わせで十分狙える。でもね、攻めると危ない。たとえばマシンが寝ているときに旋回中からアクセル開けて抜けるとき、フルブレーキをするとき、モアグリップというか・・・グリップに頼っちゃうとき。タイヤの安全のマージンが欲しい。ここで寝ているけど開けちゃおうなんていうときに、開けると滑るタイヤだと無理ができない。安心して開けられない。本来はそんな寝ているときに、開けなくても良いように十分旋回のアベレージを上げて走って、開けられるときに、メリハリ付けて開けられれば良いんですけれど・・・。うーん。悩む。タイヤは必要か?とりあえず110%を切るまでは、そんな無理をしないで丁寧に走って勝てる方法を考えようと思う。
スタート
思わずピッピッピポーンって十分に鑑賞して走り出してしまった。・・・私はいったい何年レースをしているのでしょう。悲しいかなシグナルスタートを楽しんでしまいました。おいおい、レース人生の経験を何も生かしていない。
まず大切なのはスタートラインに立ってシグナルを聞いてスタートするときに、無意識で走れるようにすること。自分はスタートには8個の定常動作があると思っている。1)マシンの向きとタイヤの位置、どこにマシンを置くのか?2)足の位置。どの足をどの位置に乗っけてスタンバイをして待つのか?3)視線の位置。4)手の位置。ブレーキはどの指でどの程度握るのか?5)クラッチはどの指でどの程度握るのか?6)アクセルのリズム。シグナルが降りて走り始めるまでに、煽るのか?固定するのか?リズムはどのようにとるのか?最初のひと開けは?7)チェーンの張りとフォークの位置。アクセル開けるとチェーンが張るまでにラグタイムが生まれる。パワーを掛けて待つ。でもあまりパワーを掛けてフロントブレーキで抑えるとフロントが下がる。次のコーナーまでにどうなる?8)呼吸は?吐く、止める、吸う。あれ、どれが正解だったっけ?どれかのときにフロントが進みやすくなるんだったような・・・。忘れた。これを無意識にするこができるまで、反復する。体調が悪くても熱くても寒くてもスタートにロスがないように。今目をつぶってハンドルを握って、瞬時に全部をこなせるように。確実にコンマ何秒早く走れるのに。今回は何もしなかった。というかできなかったというか、初めてのスタートで、自分のスタートなんてありえるはずもない(笑)うむ。また日々精進である。
続く
「ジムカーナ」一覧
中部D杯ジムカーナR1参戦
無事、中部DUNLOP杯ジムカーナRound1に参戦を果たして参りました。結果はイマイチどころではありません。悲しい限り。でも、今回の戦いは、このレースのスタートラインに立つ所までが、自分の本当の戦いでした。昔、ダートトラック時代にいろいろな人に聞いたセリフを思い出します。「レースというのは、このスタートラインにマシンと共に立てた時点で、既に誰もが勝者なんだよ。たかがマシンを用意して、練習してエントリーするだけなんだけど、出来ない人は大勢いる。レースをしたいなぁと思って見ているだけの人は、たくさんいるんだからね」
その頃はなるほどね。なんて客観的に聞いていたのですが、今回は身をもって体感です。そんなセリフを身に染みて実感した数年でした。たかが草レースのジムカーナなんですが、されどジムカーナなんですよ。
一度はタイトルもとれたしレース人生悔いはない。なんて思ってレース道具を全部捨てて、転勤、結婚、出産、育児と生活の拠点もライフスタイルも全て変わって、ふと気が付くと、家族も子供もいて不自由ない幸せな暮らしがありました。でもやっぱり何か足りない。スターティングシグナルを聞かない人生は面白みに掛ける。
そう思ってからは数年計画。自家用車としてハイエース選び、マシンと道具を揃えて体重も元にもどして、練習をして、たった2回だけど(笑)いやいや、本当に長い計画でした。しみじみ。でも、その甲斐あって、レースは良かった。楽しかった。レースの場数だけは踏んでいるのでレース会場でも、全然ドキドキしなくて、あれれ、こんなものだっけ?って感じでしたが、実際に第一ヒートのスタートラインにマシンを乗せてシグナルを待つ瞬間、異常に心拍数があがって、ドキドキ感も最大に。思わず、あーこの感じ。これこれ、これが楽しいんだよ。なんて、思わず楽しんでしまいました(笑)この充実感を味わう為に、がんばってきたんだなと。とりあえず、この日記を立ち上げて4ヶ月。日々充実できたなと。満足です。
と・・・いいながら。悲しい事実も。タイムがでませんでした。笑っている場合ではありません。どっかでミスコースしていたらしい。ジムカーナのミスコースは言わば完走してないってこと(涙)まっでも今回はゴールラインを通過できたことが、完走ってことで。この日記を読んでくれている人なら誰も笑うまい。でもレースしていた、みんなは「あーあっ」とため息何時いているに違いない。だって昔シードだったってだけで、降格もなしに、いきなり上位シードクラスでの参戦。またまた、普通は数珠繋ぎにどんどんタイムアタックをこなすのに。今回は上位シードだけ、80名が見つめる中で、一人ずつ走ったんです。気分はスーパースターですが、見せられる走りではないので恥ずかしかったですよ。
やっぱり練習はしないといけないですね。真面目に上位シードを狙っている人に失礼だもんね。でも笑っちゃうほど、びっくりしたのがスタートラインに付く前のウォームアップの8の字セクション。距離が短くで走れませんでした(笑)ハンドルフルロックの右回転は、ウォームアップで初めてやってみました(笑)タンクとハンドルの隙間がなくて、アクセル開けられなくて、コケそうでした(笑)もっと精進しないといけません。ウォームアップコースがまともに走れないなんて・・・。
ということで、また明日からはno race no life & slow raceを胸にRound2に向けてがんばります。
MC&SMILE 2008.04.27