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大きな切符

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 このスナップは二輪ジムカーナレースの会場での一枚。各エントラントが集うパドックの風景です。普通のバイクが集まっている雑多な感じも、またそれも楽しいと思える今日この頃。今日の日記は、写真とは関係の無い仕事の話です。
 私のグループで新しい要素技術を構築しようと、必死こいて役員向けに作ったプレゼン用のパワーポイント約60ページなり。本日は役員の中でも一番のキーマンに対して、正式提案をする会議の前に事前説明会を開く。努力の甲斐あって最初に頂いたセリフは「私もそれを望んでいた、ぜひ進めて欲しい」との一言。その瞬間、心の中で
YESSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS!
 って叫びました。ALL OKで駄目だしなしってのは、そりゃぁ、久しぶりです。私の過去の実績とエンジニアとしての技術力に賛同してくれたというよりは、なぜか日々の仕事で、本人の意思とは関係なく勝手に磨かれてきたプレゼン能力の賜物かも(笑)
 それでいいのか?という疑問もありますが、とりあえず大きなテーマに参戦出来る訳で、乗り物にたとえれば、乗るための切符は取る事はできたという感じでしょうか。あとは、そのドンキホーテ的な課題を、どーやって真面目に乗り越えるのか?大きな壁に一歩一歩階段を作る、提案する仕事が待っています。まぁ、とりあえず、ゆっくりと悩むことに専念できそうです。
 まずは、私よりもっともっと経験も技術も知識もあるエンジニアの面々とバトルするときに負けないように、計画のディティールに必要な600ページほどの英語の文献を読もうかと・・・。
 えっ?英語の読み書きができるのかって?いえいえ、できません(笑)まぁ中学生程度の能力かと・・・。でも、そこは、もともと持ち合わせている根性と努力で乗り切ります(笑)
 レース活動のオフシーズン。私的には仕事にもターボが掛かってきました。このままタービンを回し続けたいと思います。


勝者とは?

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 短いようで長いレース活動の中で、今でも覚えている、とある先輩の言葉がある。まだダートトラックレースの一年目。右も左も分からなかった駆け出しの頃かなぁ・・・、勝てないレースが何戦か続いていたとき。負けて悔しい思いをしていると・・・
 写真は話とは関係なくて、中部ダンロップオートバイジムカーナ大会Round3’2008のレース風景。この写真だけみると、ジムカーナって良い感じてカッコイイって感じだね(笑)みんなもこの人達みたいに行こうね。
 「(ダートトラック)レースってのは、エントリーして出走した時点で勝者なんだよ。レースに出る為にはマシンを買って、練習を積んで、レースにでる。その敷居は高い。少なくとも今ココにいるみんなは、すでにその一番高いハードルを越えているんだからね。」エントリーは勝者しかできないんだよという話。
 そのときは、なるほど。なんて思っていたけど、今頃改めてそのセリフを思い出すとうるるとくる時もある。
 確かにダートトラックって専用のマシンも売ってないし、実はそのライディングは特殊でカウンターとパワースライドという基本ですら難しくて、コースにでることもかなり難儀する。一番最初に200mトラックにでるときの怖さは想像を絶する。何しろフロントブレーキが無い・・・し。
 そのセリフを聞いてなるほどなって思った。レースって日本では参戦すること自体が大変だし、敷居も高いし。自分のようなノービスで勝てないようなヘナチョコライダーでさえ勝者なんだと素直に勇気付けられたものです。
 今は二輪ジムカーナに参戦しているのだけれど、諸先輩方々が二輪ジムカーナは普段使いのバイクで、ツナギもなくても、キャッチタンクやワイヤリングさえしないで良いというレギュレーションを作ってくれて、誰もがレースに参加できるように、がんばって敷居を低くしてくれて、今でもその低さを維持しようとがんばっている。
 えっ?じゃぁ二輪ジムカーナは敷居が低いから出ている人は勝者じゃないって?いやいや、二輪ジムカーナに出ている人は、みんな勝者だと思うよ。たとえば自分のような家庭と子持ちで普通のサラリーマンな人が、マシン買って時間を費やして練習してレースにでるって結構なモチベーションが必要だもの。
 独身の人は家庭をもって見ると分かるし、マイホームパパならばその意味も分かるに違いない。他のいろいろな境遇の人も、それなりに努力しないと走り続けられないと思う。
 本当はそこで満足ができれば良いんだよねぇ。でも人間って、なぜか先を目指したがっちゃうんだよねぇ。速く走るなんて、生きる上ではどーでも良いことなんだけど、なぜかこだわっちゃうんだよなぁ。うーん。まだまだ精進が足りませんな。なんていうんですかね、足るを知るって難しいことなんですよねぇ。
オフシーズンになった訳だけど、来る2009年はどんな風に、どこまでやろうか考え中。そう考え中なのである。パーツとタイヤとお財布が、頭の中を駆け巡る。自分みたいな速く走りたい症候群の人には、やはりケジメが必要かもしれません。
No Race No Life(レースのない人生なんて)、そしてSlow Race(スロー・レース)。