そして大会当日です。初めは前日の練習は辛かったけど、なんとか大丈夫かも?なんて軽い気持ちでいたのですが、第一ヒート前のウォームアップで、いつも違うことに気がつきました。なんと、あれだけ練習した、ハンドルフルロックができません。原因不明。何度やっても鋭角なオフセットスラロームで右左にロックまでマシンを持ち込むことができませんでした。回転はもっと酷い。無理やりフルロックにするとアクセルがコントロールできなくてエンストしちゃいます。あれ?????マシン?原因不明?でもしょうがないです。そんなこんなで、原因を探っている間に、もう第一ヒートのスタートラインまできています。腹を括りました。もうフルロックターンのライン取りは止めよう…。全てのパイロンでロックをさせずに、大きなライン取り走しる作戦にでました。
突然の方向転換で狙っていたライン取りは、めちゃくちゃ。狭くタイトなセクションは曲がりきれないので、一度バイロンの外にでて、もう一度走れる角度にマシンを持っていったりと終始リカバリーに努める始末。でもなんとかコースミスしないで完走。初めてCBR600RR’07でコースを完走しました。(なんて…次元が低いのでしょう(涙)タイムは2’42’626、トップと比べては168%、クラス最下位!悲しい限り。
そしてフルロックができない原因ですが、走り始めてすぐ分かりました。握力と腹筋、内腿がお馬鹿になってます。力がうまく入らない。ウソのような本当の話。相当前日の練習は、そうとう体にきていたみたいです。確かに自分は練習を二日続けてしたことがありませんでしたし、炎天下の練習は普段よりも体力を消耗していたみたいです。
改めてライディングを分析すると前傾姿勢のキツイ、セパハンをフルロックに持ち込むときには、進入時にアクセルを回せる位置に開けられるような体勢へ、腹筋と背筋で適切な位置へ保持しないと駄目だということが分かりました。ちょっと体の位置が違うところにいると、手がハンドルとタンクに挟まってしまいアクセルが開けられない、すなわち失速。そしてエンストという感じになります。また、辛い理由は自分のCBR600RR’07はアイドリングが上げらなくて、そしてノーマルスプロケのため更に失速に歯止めが利かないみたいです。
しまったぁ。ココでようやく自分のミスに気がつきました。自分はレース前に二日連続の練習という初めてをしてしまいました。更に炎天下での練習も始めてだった。…自分の教訓としてレース前には始めてのことをしない。計画的に積み上げたものを最大限生かして走るという鉄則があったのに…なんと、二つも…新しいことを…。
ということで第二ヒートは、予めフルロックをしないで走るように改めて走るラインを作りました。その甲斐あってか、第一ヒートよりはスムーズに走れて2’30’666、トップ比135.68%という結果に。シード選手としての結果は最低レベルですが、なんとタイムは12秒も短縮できました。パチパチ。いやぁ、ハプニングもありましたが、なんとか自分との戦いで12秒というタイムを勝ち取りました。
続く
この写真はジムカーナのスタート地点。真ん中の白枠にタイヤを置いてスタートを待つ。タイムはランプとピ
ッピッピッポーンという音と共に計測が開始される。大きなパイロンの中には光電管がセットされていて、計測スタート前、すなわち、最後のポーンという音又は最後のランプの転倒より前に光電管をタイヤが通過するとフライングとなる。この光電管を切るまでの時間をリアクションタイムといって、スタートの上手い選手は0.1秒を刻む。タイヤと光電管の距離、ライダーの反応時間から逆算すると、絶対にフライングをしているはず。(でも電気設計もしている自分から推測すると、音と光と計測開始のタイミングを調整する為に合わせこんでいるハズ。もしかしたらフライングしなくても0.1秒というタイムはでるかもしれない。)
そういえば、ここで疑問。音でスタートするのか?目でスタートするのか?どちらが効果的か?ダートトラック時代は目だった。今回は音。今はコンマ何秒までは詰めた走りをしていないので、スタート自体を攻めては(スタートの鉄則もいっさいやってない(笑)ないけれど、いつかは戦う時が来るかもしれないですねぇ。
そうそう、スタートに経つライダーの後ろには次の出走のライダーが待機する。このとき二番手の選手は、リアルな音と光を見てスタートの予行演習ができる。もったいないなぁと感じながら、今回は試さず。次回はもったいないので、やってみよう。