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2025の走り始めに感じたこと(物語風味)

「ねえ、今日はどこ走ってたの?」

電話の向こうから、柔らかな声が響く。彼女はバイクには乗らないけれど、私がバイクについて語るのを楽しんでくれている。そんな彼女の声を聞くと、不思議と今日の感触を言葉にしたくなる。

「今日は新しい排気セッティングを試してみたんだ。排気抵抗の少ないエキパイに、純正のマフラーを合わせたんだよ。」

「ふーん、それってどんな感じなの?」

「シルクみたいなエンジンの鼓動、って感じかな。静かだけど、無駄な雑音がなくて、スムーズに回る。まるでバイクが上品になったみたいなんだ。」

彼女はしばらく黙っていた。電話越しに小さな吐息が聞こえる。

「それって…乗ってて気持ちいいの?」

「すごくね。海外向けのバイクはパワーを出すために圧縮比やカムで力強さを出してるけど、日本の昔の国内仕様はその逆で、パワーを抑えてたんだ。でも、ただ落としてるんじゃなくて、そのバランスの中で滑らかさを作り出してた。」

「なんか、お料理みたいだね。」

「料理?」

「うん。スパイスを足すんじゃなくて、素材の味を引き出す感じ。例えば、お出汁をちゃんと取ると、シンプルなのにすごく深みのある味になるじゃない?」

「なるほどね、それに似てるかも。パワーを抑えた分、扱いやすくなって、余計な力を抜いて走れるんだよ。」

「そっかぁ…そういうのがわかるって、なんかすごいね。」

彼女の声は、まるで静かな風のように心地よかった。こんなふうに誰かに伝えながら、自分でも改めてバイクの楽しさを噛みしめる時間が好きだった。

「ねえ、前に言ってたじゃん。レースで速くなるのも楽しかったけど、今はバイクのセッティングを変えて、自分で乗りやすさを見つけるのが楽しいって。」

「うん、今はそうやってバイクと向き合ってる。ディメンション、吸排気、サスペンション…ちょっとずつ変えて、その変化を感じるのが楽しいんだ。まるでパズルを解くみたいにね。」

「なんか、バイクとずっと付き合っていく感じがするね。」

「そうかもな。毎日試して、記録して、また試して…それを繰り返してる。YouTubeにも日記みたいに残してるし、記録が増えていくのも楽しい。」

「そっか…じゃあ、いつか私も乗せてくれる?」

その言葉に驚いて、思わず電話を持つ手が止まる。

「えっ、バイク苦手じゃなかった?」

「うん、ちょっと怖いけど。でも、あなたがそんなに好きなものなら、私も一緒に感じてみたいなって。」

心臓が少しだけ高鳴る。

「じゃあ、ツーリング遊びの時にでも、一緒に行くか?」

「うん、行きたい。」

彼女の声が、バイクのエンジンみたいにシルキーに響く。これからもバイクと長く付き合うことになりそうだ。そして、その旅のどこかに、彼女がそっと寄り添ってくれるのかもしれない。


中学生の入学祝い

次男がずっと欲しがっていたゲーミングPC。お年玉など、ずっと頑張って5万円貯めていたので、今回は中学生のお祝いがてら半分出してあげることにしました。今回チョイスしたのドスパラのGALLERIA RT5 Minecraft for Windows 10 Master Collection 同梱版です。子供が使うには立派なグラフィックボードもついていて、入門にはぴったりのコスパなPCです。

所詮はゲームをしたいみたいですが、ゲームしかできないPS4を買わずに自分のパソコンをあえて選んだらしいです。おそらくゲームは充実しているが、ゲームしかできないものより、パソコンというものに無限の広がりを感じたのではないかと思います。このきっかけが新しい自分の発見や将来したいことが見つかるきっかけとなれば良いですねぇ。ぜひ遊び尽くしてもらいたいものです。

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