
二輪ジムカーナレースでは、デジタルカメラの普及とハードウェアの進化で昔に比べて多くの写真が、Webでも見られるようになりましたね。でも今までの、ほぼ全ての写真は、綺麗にくっきりボケなく写っている優等生の写真ばかりでした。この綺麗に写っているということは、素晴らしいことなのですが、なんか詰まらなくもありました。他のレースの世界では、この写真のように技巧を生かした素晴らしい写真が数多くあるのに、二輪ジムカーナにはありませんでした。そんな中で、ようやく見たいと思える写真に出会った気がします。
実は、この写真。先ほど友達の写真家H.S.Y.氏から、3/23に開催されたDUNLOP・月刊オートバイカップ!ジムカーナ大会第1戦で撮影した写真が送られて着たものです。まずは私がお気に入りの写真を一枚。いかがでしょうか?いい味だしているでしょう。じっくり見て下さいね(笑)
悲しいかな二輪ジムカーナというものは、ギャラリーからレースを見ると、絶対的な速度が低いのでリアルな走行は迫力が欠けていると言っても過言ではありません。仕方がないとあきらめていたのですが、このようにセンターフォーカスで撮ると、二輪ジムカーナレースの臨場感を120%に引き出すことができるのですね。走っているライダーが感じている世界は、こんな感じですよ。みなさん。現役ライダーの私が言うのだから本当です(笑)
そして、味わい方を少々レクチャーすると、フロントの操舵角とリアのスリップアングルを見て下さい。まさしく最大の旋回性を引き出す為に必要なアングル、美しい形をしていますよね~。(そんなこと言ってると、おたくっていわれそう笑)、これまたセンターフォーカスの為、タイヤが動いているようで、躍動感が感じられますよね。
ということで、あと何枚か気に入った写真があるので随時ご紹介したいと思います。そうそう、ライダーは私の所属しているクラブ、デトネーションのぶん田さんです。
p.s.
H.Y.S.殿、めーいっぱい褒めてハードル上げておきます(笑)がんばって次も楽しませてくださいね。
二輪ジムカーナのSBクラスに思うこと(1)

桜の開花という話題も聞こえてくる今日この頃ですが、私は桜より走りに行きたいと思います。週末はプチ峠走りを計画中。本日のスナップは昨年の春に走っていた峠の写真を白黒にアレンジしたもの。トーンとコントラストを調整して、白黒ならではの心地よいコントラストで印象を変えてみました。白黒フィルムで撮った写真を、こんな感じに自分で焼ければ白黒も良いですね。どーですか、みなさん、白黒の味っていいですね。
話変わって本日は二輪ジムカーナのレギュレーションについて見つめてみたいと思います。
なぜならば、話は先日の2009年の開幕戦に発表されたSBというクラスに対するレギュレーション変更に始まります。二輪ジムカーナライダーならば、いろいろと考えさせられることなのですよ。ハイ。
・・・と思いを綴る前に、まずは二輪ジムカーナのクラス分けから簡単に説明しますと、二輪ジムカーナのレースはシードクラスとして、JAGEという二輪ジムカーナの主催するレースでは、A,B,C1,C2というクラスに分かれています。またシード資格を持っていない人がレースにでるときはNL(シード選手以外の女性クラス),NO(シード選手以外の改造OKの男性クラス),NN(シード選手以外の改造NGの男性クラス)というクラスからエントリーしてレースをします。そして各シードクラスに入る為には、それぞれのクラスに対して条件があって、A級はトップタイムの105%以内の人でかつ10位までの人に付与されるポイントを十分に取得した人。今はよく分からないのだけれど昔は40ポイント程度を取得するとA級の資格が与えられていました。そして他のシードクラスは、もっと簡単で一度でも規定タイム(トップ比でBは105%,C1は110%,C2は115%)をクリアすれば、そのシード権を得ることができます。
しかしながら、シード権といっても予選落ちがあるわけでもなく、優遇されることもなく。シード権を取ったから走るコースが変わる訳でもありません。損することもないですが、得することも、あまりないのです。しいて言えばステータスが得られるということですね。105%以内のタイムで走るというのは、なんか見てると簡単そうなのですが、実際レースに参加して見ると、その敷居は高いことは誰もが感じるところ。実際に数値で言えば、17年の歴史があるレースで105%を切ったことがある人は、数千人のエントラントがいても、なんと約160人程しかいません。たぶん数パーセントという厳しさです。その中で勝ち取ったというシード権というのは青春の記念となり得る、すばらしい称号です(笑)
また、そのレギュレーションの中には、SBというある特殊な入賞基準が存在します。SBクラスとは排気量700cc以上のマシンで参戦している人は、通常のポイントとは別にSBクラスのみ独自のポイントを設けていて、A級昇格への対象ポイントとなります。(但しポイント獲得は総合トップタイムより107%未満の選手に限る)すなわち排気量700cc以上のクラスで切磋琢磨すれば、最高シード権が得られるという特別ルールがあるのです。
と…二輪ジムカーナのクラス分けとシードへの上がり方とSBクラスの定義を理解して頂いたといことで、次回は本題のSBクラスに対するレギュレーション変更について考えて行きたいと思います。
p.s.
レギュレーションについては正確でない記述があるかもしれません。詳細を知りたい人はJAGEのHPを見て下さいね。