故郷へ

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 一回目の母からの電話で母方の祖父の調子が悪いので、これから福島に向うとの連絡があったと思ったら、二回目の電話で亡くなったとの知らせが届く。慶弔休暇を取得して向うは福島。片道760km、往復で1520kmの長い道のりを車で移動。何度走っても、名古屋-福島の往復は大変である。救いは我が車には布団かせ引いてあるキャンピングカーなので仮眠や休憩が取れたことである。そんな往路でのひとコマをパチリ。
 祖父は享年95歳、戦争や借金も経験したりと、そこそこ波乱万丈な人生だったと聞くが、昭和という時代に個人商店で生計を立てられ、95歳まで不自由なく生きてこられたのは、良い時代に恵まれた、すばらしい生活だったのかもしれません。私の祖父との思い出といえば、2歳~12歳まで、夏を田舎で過ごしていたのですが、なにぶん小さい頃なので、深い思い出はありません。ただ周囲の親戚に聞くところによれば、私は初孫だったということもあり、私が大きくなっても、小さい頃の話をしょちゅうしていたくらいに、たいそう可愛がられたらしい。
 今、祖父の住まいは新しい家に建て替えられているのですが、当時は蔵や長い廊下がある古い木造建築でした。その頃はねずみが天井を走っていたり、屋根裏部屋が物置となっていて、なんか怖そうだったのですが、祖父の布団でいっしょに寝たときは怖くなかったような気がします。そんな、淡い記憶ですが、暖かな温もりという記憶を胸に日記を綴る。