2008年07月23日一覧

中部ダンロップ杯ジムカーナ大会 Round2 参戦 おまけ

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 写真は自分と同じチームの先輩のゴールシーン。車両はCB1300’07かっこいいですねぇ。自分はB級シードなので、走った後、急いでコースにいくとA級シードの走りを見ることができます。そこで何枚か写真を撮ってみました。自分のブログを読んでくれている人はジムカーナを深く知らない人もいっぱいいると思うので、オートバイのジムカーナの独特でかっこよさを、ちょっとだけA級選手の走りとともにコースの一部を紹介します。魅力を感じて頂ければ幸いです。
 これは、しょうとうろてんかい(漢字忘れた・・・。)という、ジムカーナのセクション。まずは三人の写真を見てください。CB1300とZX10R、NSR250です。このセクションはパイロンとパイロンの間にあるラインを前後輪を通すというもの。進入時にラインに対して巧みにフロントを入れリアタイヤをも通すという業。
 特にNSRを見てください。フロントの操舵角が異常についていて、かつバンクも深いことが分かります。これはジムカーナのライディングの特徴的なシーン、醍醐味ですね。操ることができるようになると、自由自在にバンクと舵角を操ることができます。どんな大きなバイクでも。
 難しいのは車速を落とすとタイムは伸びない、でも車速をあげると舵角がつかなく曲がりきらない、すなわちリアを通せなくなります。そのバランスを日々の練習で体得して、一発勝負で走りぬけます。
 あくまでイメージの世界ですが、ジムカーナライダーは10cm単位でラインをイメージします。センシティブな人は5cm程度で攻めている人もいます。これができるようになると楽しいですよ。本当に自由自在のライン取りって感じです。
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 走っている姿を見ると地味なジムカーナですが、こうして一つ一つの挙動を見ると、繊細だけど、かなりダイナミックなことをしているのが分かります。ぜひレースを見てください。ここで話したようなセクションを一つ一つ観察するだけでも、楽しめること間違いなしです!
ジムカーナにはいろいろと定番のセクションがあるので、そのうちまとめてアップしてみたいですね。
おまけ
中部ダンロップ杯ジムカーナ大会 Round2に参戦している人たちのブログです。
戦う人それぞれの観点でレポートがあります。
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中部ダンロップ杯ジムカーナ大会 Round2に参戦している人たちのブログです。
戦う人それぞれの観点でレポートがあります。


中部ダンロップ杯ジムカーナ大会 Round2 参戦 3

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 中部ダンロップ杯ジムカーナ大会 Round1の目標は愛車CBR600RR’07と共に参戦までたどり付く事。そしてRound2、今回のレースの目標は完走でした。とりあえず2ヒート共にミスコースをしないで走りきったことで課題は達成しました。1つ課題をクリアしたということで、次回のRound3、最終戦に向けた目標設定をしなければならないでしょう。しかし振り返るとRound2に参戦して、気が付かされたことが非常にたくさんありました。メンタル、フィジカル、ロジカル、テクニックと多岐に渡って克服しなければならないことだらけ。それら課題が明確になったということは今回のレースの収穫とも言えるでしょう。今日はそんな課題の抽出から・・・。
 その昔、ジムカーナを始めたての学生の頃、先輩に言われた言葉がある。「レースに1回参加することは、10回の練習に相当する」確かにそうだなぁと思う反面、いやいや、がむしゃらに練習した方がスキルはあがるよなぁ、なんて思っていたり、自分自身の中で賛否が分かれていました。でも今回、あれから17年?本当に素直に納得することとなりました。今回のRound2では練習では見えにくい課題が見えました。
 今回の体験から、レースを構成する要素を大きく分割すると、フィジカル、メンタル 、ロジカル、テクニック、コミニュケーションに構成されていることに気が付く。全ては勝つためのキーとなる大切な要素。今回はこのカテゴリー毎に課題をピックアップすることにします。
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① まずは、フィジカル / 体力
・中途半端なフィジカル思考は、ダメダメの素。
 ダイエットから初めて体力トレーニングのようなことをして体を作ってきたけれど、今回いろいろな要因が加わった状態では、ベストコンディションを保てなかった。もともと今の筋力を当てにした走りは、その糧がなくなると、脆くも崩れることを知りました。そんな中途半端なものならば、いっそう体力なんてあてにしないで、ヘロヘロでも走れる方法を学んだ方が良いねって思いましたよ。トホホ。
 いやいや、でも違う。やはりローハンドルを制するためには、腕、腹筋、下半身のグリップ力が必要。更なる体力の向上を目指そう。とりあえずはトレーニングのスタイルを換えることを決意。今まではスイミングをしていたのだけれと、コンディションを維持するためだけのトレーニングで、インターバルも距離も負荷を掛けない内容だった。次回からは、ある程度の負荷を掛けたトレーニングメニューにして、最初はぐったりするけれど、こなしていくうちに翌日にその影響がでないような体を作りたいと思う。37歳まだいけると思う。
・タイムトライアル競技は、コースインの間だけベストで走れるだけではなく、前日の練習から第二ヒートのゴールまでの体力勝負と心得る。
 今回レースをして、改めて気が付いた。レースってコースインしているときだけがレースではない。コースを覚えるために完熟歩行をするのもレース。待っている間に体力を温存するのもレース。レースって全てがレース。当たり前なようだけど、元気で若いときは適当に振舞っていたから、どうにかなった。でも、今回はなんともならなかった(笑)
 そう言えば昔、レース前の一週間は刺身や寿司などは一切とらない。万が一当ったら困るから生ものは極力さけるという先輩がいた。生ものをとらないということが大切ではなく、レースは前日も前々日もレース。どれだけ注意してベストバランスが保てるのかってことなのだね。
 まとめると、これからのトレーニングは自分が満足するコンディションで走り切れる体力を作る方向性とする。
② メンタル / 精神力
・攻めてこそのタイムアタックではないのか?
 今回、結果の良し悪しよりも一番気に掛かったこと。今回は完走ありきで、走りきることを目標にして、ライン攻略は無理せず、タイトなセクションは、その進入前から回り込んで楽々とアクセルを開けられるように走った。レースのMCの人は、あえて回りこむようなライン取りを見ていて、褒めてくれていたみたいでけれど、やっぱりこれではいけない。本来、そんな回り込みをしないでも走れるはずなのだ。自らの先回半径を知って、前もってタイトなところを回避するという一見、スムーズな走りも、裏返せば、ただの逃げだとも言える。やっぱり攻めてこそのレースではないだろうか?せっかく練習用カウルも装備しているのだから、攻めてみたいと思う。ノーマルタイヤの限界でどこまで行けるのか?試したいと思う。
ラインはきっちりと詰める方向で走ろう、ライン取りで逃げはしないと誓う。
③ ロジカル / セットアップ
・マシンの全ての設定を調整して、ベストを尽くすことが必要。
 やはりプリロードだけで調整するのは、ちと辛い。早く一つ一つ設定の意義と方法を綴って全てのパラメータを使えるようになろう。もう少しキーを綴るスピードが必要ですね。ああ、育児しながらの活動なので、一番必要なのは一人で考える時間的余裕かも。
④ テクニック / ライディング
・昔の自分のライン取りと今の走行ラインは50cm~1mも遠いところを走っている。
・コンディションに乱れがあると、今の自分のベストラインがトレースできていない。
・パイロンを見ていない。感覚で走っている。
 うむ。今の自分は過去の体験から110%以下で走れるイメージがあるにも関わらず、その導き出すラインとアベレージスピードで走れない自分がいる。コースを歩いていると、いつも110%以下の自分がタイトなラインを走っているのが鮮明に見える。
今走れない理由はコントロールテクニックを忘れていること、マシンがそのイメージに追従しないことの二つ。今回はノーマル車両で、どこまで自分の習得するプロセスとテクニックだけに頼ってタイムを縮められるのか?に挑戦しているので、マシンは改造できない。テクニックだけでもできる範囲を見極める必要がある。フィジカルとテクニックで極限まで車両を操れるのかが課題となる。
 今の自分の走れるラインを正確に理解することから始めよう。 
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まとめ
 こんなに問題があるということは、解決すれば今のマシンでも必ずや速く走れるはずだと確信する。ライフワークのライディング本の作製において、自らを題材として綴れるなんても、なんて幸せなんだろうと思う。とりあえず、問題と狙う方向性が分かったので、これからRound3への102日間、一歩一歩勝利の階段を上がってみようと思う。
 目標は決まった。完熟歩行で見えている自分のイメージする最速のラインをトレースしたい。まずは走れるようになること。真の目標はこれだね。明確な目標ができた。がんばれそう。
No Race No Life(レースのない人生なんて)、そしてSlow Race(スロー・レース)。まだまだ、がんばれるかも(笑)