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ホールド性の良いシューズを選択

左足の痛みとシューズ選び

ホールド性の良いシューズを選択する理由

1年半ほど左足のかかとから土踏まずにかけて痛みが続いている。

朝の一歩目が痛いなど、さまざまな症状を鑑みると足底腱膜炎の症状に近い気がする。

これまでレントゲンを撮ったりと整形外科を受診してきたが、骨や関節に大きな異常は見つからなかった。先生曰く、水準ギリギリではあるが外反母趾傾向があり、扁平足とのこと。

そこでふと思った。

そもそも自分の足はどんなサイズで、どんな特徴を持っているのだろうか。

調べてみると近所のアルペンで足の測定ができるらしい。

今回の目的はランニングをすることではない。走りやスピードに効くクッション性ではなく、普段使いでも負担をかけないような「足をしっかり保持してくれるシューズ」を探すことにした。


ZAMST 3D足形計測器「MyFootcraft」で測定した結果

測定結果は、想定通りの部分と予想外の部分があった。

  • 右足:27.5cm
  • 左足:27.0cm
  • アーチ:両足ともLOW
  • 足幅:スリムでE以下
  • 左足:ニュートラル
  • 右足:スピネーション(外側荷重)

私の足は、整形外科の先生の言う通りアーチが低かった。しかし意外だったのは、昔から思い込んでいた「幅広足」ではなく、実際は細めの足だったことだ。扁平足だから幅広足だと思い込んでいたが、結果は真逆だった。今までの靴選びの前提が、実は間違っていたことになる。また、右足は左足より5mm長かった。確かに長年履いている靴底を見ると両足とも外側が削れているが、右側の方がより大きく削れている。測定結果と実際の摩耗状態は一致していた。さらに興味深かったのは、痛みのある左足の方がニュートラル判定だったことだ。むしろ右足の方が外側荷重傾向が強い。つまり今回の左足の痛みは、単純な歩行バランスの問題だけでは説明できない可能性がある。昔は27cmや27.5cmの靴を履いていたが、最近は28cmを選んでいる。この点については、測定結果と現在の感覚はおおむね一致していた。


Nike Structure Plusを選択した理由

今回比較したシューズは以下の5足。

  • ASICS GT-2000
  • New Balance 860 v15
  • New Balance 1080
  • Nike Structure
  • Nike Structure Plus

私はランニングの専門家ではない。だから細かな性能差は分からない。しかし、ホールド性・クッション性・スタビリティ(直立性)の違いは驚くほど感じ取ることができた。まずホールド性。私の足で試した限りでは、NIKE > New Balance > ASICSという印象だった。巷で言われるように、NIKEは細身の作りで私にはちょうど良いフィット感があった。きつすぎない程度に足を包み込んでくれる。一方ASICSは足先周りにゆとりがあり、リラックスした履き心地だった。今回、測定から試し履きまで相談に乗っていただいたスタッフの方によると、つま先周辺のホールド性は多少余裕があっても問題ないとのことだったが、この部分に関しては、どれが良いというより好みの問題。私はNIKEのフィット感を選んだ。次にアーチの当たり方。Structureは土踏まずへの支えを強く感じた。一方でStructure Plusは支えながらも圧迫感が少ない。ASICSやNew Balanceはさらに穏やかな当たり方だった。私はできるだけホールド感を重視したかったため、最終的にStructure Plusが一番しっくりきた。クッション性については、New Balance 1080が圧倒的だった。とにかくふかふか。歩いていて楽しいほどだった。もし私がランニングを趣味としていたら選択肢に入ったかもしれない。しかし今回は日常使いが目的。少し極端に感じたため候補から外した。

総合すると、

  • ホールド感は十分
  • クッション性もある
  • 過度ではない

というバランスの良さから、Nike Structure Plusを選択した。

シューズ選びはスペックではなく、自分の足との相性が重要だと改めて感じた。もちろん、本当に正解だったかどうかは長時間歩いてみないと分からない。それでも試着した中で、「これなら長時間歩けそうだ」と思えた一足だった。


とはいえ、筋力低下が原因だと思う

今回の測定で足の特徴は見えた。しかし、足の形だけで1年半続く痛みを説明することはできない気もしている。年齢と共に体重が増えている。その一方で、足裏やふくらはぎ周辺の筋力も少しずつ落ちている可能性がある。シューズは補助にはなるが、最終的に身体を支えるのは筋肉。今回のシューズ選びで環境は整えた。次は身体そのものを整える番だと思う。


明日からフィジカルを変えていく

今回のシューズ購入はゴールではなくスタート。足に合ったシューズを履きながら、

  • 歩く
  • 足裏を鍛える
  • ふくらはぎを柔らかくする
  • 体重管理を続ける

という方向で身体そのものを改善していきたい。1年半続いた左足の痛み。今回のシューズ選びで治るかどうかはまだ分からない。ただ、原因を推測するだけだった状態から、自分の足を測定し、仮説を立てて検証する段階へ進めた。まずはこの一足とともに歩いてみようと思う。本当の答えは、これからの日常の中で見えてくるはずだ。

p.s.

最後に色についてだけれど、本当はグレーが欲しかった。黒でも良い。結果、グリーンを選んだのだが、それはplusで、今持ち帰れるサイズがこれしかなかったからである。まぁ今回は衣類のスタイルの向上のでないので、妥協。ただし良かったのは、セール中で9900円だったということ。本来であれば22000円するものなので、ちょっとお得感がありました。もし履いてみてシューズを機能で選択する価値があるということになれば、デザインとカラーも合わせて選択していこうと思います。まずは、歩こう。


ADV : ちょっと狼煙に行ってくる

ADV160で走る、能登半島1046km・3日間の記録

「ちょっと狼煙に行ってくる」

そう言うには、名古屋から能登半島の先端は少し遠い。
いや、少しどころではない。

それでも地図を眺めていると、能登半島の最北端、狼煙という地名がどうにも気になってくる。
半島の先端。海に突き出た土地。そこへ向かう道。
バイクで走る理由としては、それだけで十分だった。

今回はADV160で、名古屋から能登半島を西側から上がり、輪島で一泊。
翌日は能登の北側から東側へ抜けて富山へ。
そして最終日は、安房峠と野麦峠を散歩するように越えて名古屋へ戻る、3日間のツーリングとなった。


旅のデータ

項目内容
合計距離1046km
日数3日
走行時間24時間47分
平均燃費43.4km/L
平均速度42.2km/h
使用燃料24.1L

日別のルートは以下の通り。

日程ルート距離
Day1能登ツーリング西側:名古屋 → 輪島386km
Day2能登ツーリング北と東側:輪島 → 富山285km
Day3安房峠と野麦峠の散歩:富山 → 名古屋375km

3日間で1046km。
ADV160としてはなかなか走った方だと思う。

ただ、走行時間は24時間47分。
平均速度は42.2km/h。
高速道路をひたすら移動した旅ではなく、海岸線、峠、集落、道の駅、温泉を拾いながら進んだ旅だった。


Day1

名古屋から能登西側へ、そして輪島へ

初日は名古屋から輪島まで、約386km。

能登半島へ向かう道のりは、どうしても移動距離が長くなる。
それでも、日本海側へ近づいていくにつれて、旅の気配が濃くなっていく。

道の駅に寄り、海岸線を眺め、徐々に能登へ入っていく。
半島を走る感覚は独特だ。
地図上では細長く見えるが、実際に走ると起伏があり、海沿いの道も山側の道も表情が変わる。

そして輪島へ。

今回の宿は、輪島のゲストハウス。
平日にもかかわらず満室で、能登という土地に今も多くの人が出入りしていることを感じた。

輪島市内では、復興の途中にある風景も目に入る。
仮設住宅、工事中の道路、手が入れられている建物。
観光として通り過ぎるだけではなく、今この土地で日々を続けている人たちがいることを、静かに受け止めながら走った。

夜は輪島の温泉、七ノ湯へ。

旅先で入る温泉は、ただ汗を流すだけではない。
その土地に少しだけ身体を預ける時間でもある。
一日走った後の湯は、やはり格別だった。


Day2

輪島から狼煙へ。能登の北と東を走る

2日目は、輪島から能登半島の北側へ。
この日の目的地は、今回のテーマでもある狼煙

能登半島の先端へ向かって走る。
白米千枚田、曽々木、禄剛崎方面。
海沿いの道、崖のある風景、ところどころに現れる集落。
半島の先へ進んでいる実感が強くなる。

狼煙という地名には、やはり特別な響きがある。
「ちょっと狼煙に行ってくる」と軽く言って出てきたものの、ここまで来ると、ちょっとでは済まない距離を走ってきたことがわかる。

でも、その少し無茶な距離感がいい。

バイク旅は、効率だけで組むものではない。
地図の端にある地名を目指す。
行ったことのない道に入る。
天気や風や路面の変化を身体で感じる。
そういう非効率の中に、ツーリングの美味しい部分がある。

狼煙からは、能登の東側へ回り込む。
見附島、能登島大橋、ツインブリッジ、ガラス美術館周辺など、能登らしい景色をつないでいく。

そして富山へ。

この日は約285km。
距離だけ見れば初日より短いが、見どころはかなり濃い。
海岸線を丁寧に拾うと、数字以上に満足感がある。

夜は富山で、古洞温泉へ。
深層温泉という響きも良い。
走って、見て、湯に入って、また明日のルートを考える。
この繰り返しが、旅のリズムになっていく。


Day3

富山から名古屋へ。ただ帰るだけでは終わらない

最終日は富山から名古屋へ。
距離は約375km。

普通に帰るなら、もっと楽なルートもある。
けれど今回は、ただ帰るだけでは終わらせない。

安房峠、平湯、野麦峠、そして御嶽方面へ。
帰路というより、最後にもう一度山の道を味わって帰るルートだ。

まずは平湯へ。
ここで入ったのが、平湯の湯
公共露天風呂らしい素朴さがあり、旅の途中に立ち寄るにはちょうどいい。
豪華な温泉宿ではなく、走る人がふらりと寄って身体を温めるような湯。
こういう温泉が、ツーリングにはよく似合う。

その後は野麦峠方面へ。
山の中を抜ける道は、能登の海沿いとはまったく違う表情を見せる。
海から山へ。
半島から峠へ。
3日間の中で景色の振れ幅が大きい。

そして最後に、濁河温泉 市営露天風呂へ。

御嶽の山中にある濁河温泉は、今回の温泉巡りの締めにふさわしい場所だった。
ここまで来ると、もはや帰り道の寄り道というより、目的地のひとつだ。

湯に入って、身体を整えて、名古屋へ戻る。
最後までしっかり走り切った。


今回巡った温泉

今回のツーリングでは、3日間で4つの温泉を巡った。

温泉場所印象
七ノ湯輪島能登の夜に入る、旅情のある温泉
古洞温泉富山深層温泉。富山泊の締めにちょうどいい
平湯の湯平湯公共露天風呂らしい素朴な魅力
濁河温泉 市営露天風呂御嶽山中の秘湯感があり、旅の締めに強い

やはり、ツーリングと温泉の相性は抜群だ。

走る。
冷える。
汗をかく。
疲れる。
そして湯に入る。

その瞬間に、今日の道の記憶が身体の中でほどけていく。
温泉は、旅の句読点のようなものだと思う。


ADV160で1046km走ってみて

ADV160で3日間1046km。
改めて、このバイクの旅性能はかなり高い。

高速巡航だけを考えれば、大排気量車の方が楽なのは間違いない。
しかし、能登の海岸線や峠道、細い道、寄り道の多いルートでは、ADV160の軽さと扱いやすさが効いてくる。

燃費は平均43.4km/L。
使用燃料は約24.1L。
1046km走ってこの燃料消費なら、旅のコストもかなり抑えられる。

そして、スクーターでありながら荷物も積める。
メットイン、リアボックス、サイドバッグを使えば、数日の旅なら十分に成立する。

何より、気負わず走り出せる。
これが大きい。

「ちょっと狼煙に行ってくる」

そう言って本当に走り出せる気軽さ。
でも気づけば1000kmを超えている。
ADV160は、そういう旅の距離感を少しおかしくしてくれるバイクだ。


能登を走って感じたこと

能登は美しい。
海岸線も、棚田も、半島の先端へ向かう道も、橋も、集落も、どれも印象に残る。

一方で、復興の途中にある現実も見えた。
工事中の道、仮設住宅、まだ手が入っていない場所。
その風景を前にすると、簡単な言葉ではまとめられない。

だからこそ、行ける場所へ行き、泊まり、食べ、温泉に入り、道の駅で買い物をする。
それもまた、旅人としてできる関わり方のひとつだと思う。

もちろん、通行止めや立入禁止は守る。
現地の生活や復旧の邪魔をしない。
そのうえで、今の能登を自分の目で見ることには意味がある。


まとめ

「ちょっと」のつもりが、1046kmの濃い旅になった

今回の旅は、タイトルだけ見れば軽い。

ちょっと狼煙に行ってくる。

けれど実際には、3日間で1046km。
能登半島の西、北、東を走り、富山へ抜け、最後は安房峠と野麦峠を越えて名古屋へ戻る、かなり密度の高いツーリングになった。

海を走り、半島の先端へ向かい、温泉に入り、復興途中の街を見て、最後は山の峠を越える。

こういう旅は、ただの移動ではない。
地図の上に自分の線を引いていく行為だと思う。

そして、その線がまた次の旅を呼ぶ。

狼煙まで行った。
能登を走った。
温泉を4つ巡った。
1046km走った。

でも、きっとまた地図を見れば、次の場所が気になってくる。

だからまた、そのうち言うのだと思う。

ちょっと、どこか行ってくる。

今回のルート