自分が青春を掛けて走ったジムカーナ。人との繋がりの楽しさ、レギュレーションの妙、マシンメイクとセッティング、ライディング、根を詰めただけの価値があったと思っている。自分的には大切な20代の全てを掛けるだけの魅力と楽しさをがあったと思う。昔からジムカーナに対する愛情と興味は人一倍あって、若い頃はいつもジムカーナとはなんぞや?というルーツについて、飲み会の席では諸先輩方に尋ねまわったものである。今回は二輪ジムカーナの歴史について、とりとめもなく綴ってみました。
そもそも、この競技は名称も正式なものもなく「二輪ジムカーナ」とか「オートバイジムカーナ」などと呼ばれているだけ。決まってはいないのが実情。JAGEさんのジムカーナの貢献から考えても、彼らがHPで使用している「二輪ジムカーナ」が正式なネーミングにしたと思う。どう?みなさん。
そもそもx2、ジムカーナって誰が日本で始めたのだろう?知りたいけれどジムカーナの歴史は、かなり長いもので、かつマイナーだったりすることから、なかなか特定できていない。また海外では活動してないの?とかの情報も乏しい。本気で世界を調べた人はいないかもね。
当時、発祥を調べたときは(自分は91年からジムカーナっぽいことに参加しているから)17年前。その頃、自分が年配の先輩に聞いた話でも特定はできていない。それより15年前くらいに、何処で練習していたとか、KSR所属チームの歴史とか、武勇伝は聞いてたのだけれど、その更に10年前が分からない。
というのも「ジムカーナ競技の起源は明らかではありませんが、65年頃、東京の多摩地区のカワサキ販売店が始めたともいわれ・・・」というような説がある。65年発祥と仮定すると43年前ということで、ジムカーナ暦30年の=☆東 春さん達世代より更に13年も前にさかのぼることとなります。
もし当時30歳の人が始めたと仮定すると、自分が調べていたときでさえ46歳。そんなに多く先輩達は残っていませんでした。そして現在だと73歳ということになりますね。そろそろ真面目に調べないと歴史を紐解くことが生涯できないかもしれませんね。パワーバンド木村の社長さんや、JAGEの代表さん、などにその先輩を紹介してもらって聞き込みでもしてみたいと思う今日この頃。誰か紐解いて見て欲しいなぁ。
そして、自分が知っている諸説の1つは、カワサキの販売さんがお客さんの為に始めた説、もう1つは福生の横田基地でアメリカの方々が競争をしているのを見て真似た説などがあります。
そんなことで、今日はジムカーナの歴史をWebの情報から紐解いてみました。
ジムカーナ競技の歴史より抜粋。
http://homepage3.nifty.com/trkyushu/library/gymkhana/aboutgk02.html
ジムカーナって何? -ジムカーナの歴史-
http://mcgc-turbulence.hp.infoseek.co.jp/gym.htm
お笑いだぁ~のバイク談議バックナンバー -ジムカーナの歴史 –
http://ameblo.jp/kato1964jp/entry-10010539641.html
JAGEフォーラム JAGEフォーラムの正しい使い方?!
http://jage.50mb.com/kb/kb.cgi?b=forum&c=q&id=565
やはり調べてもRIDERSCLUB誌1992年11月20日号説しかないですね。
ちなみにこの説は自分も生で先輩から聞いたことがあります。
やはり発祥の詳細は解明しないかもしれないですねぇ。
しみじみ。
本日も就寝。
「ジムカーナ」一覧
レースと視力4 (最終回)
今回のイメトレのコースはスタートから10m先に回転印のパイロンがあって、それを抜けると縁石があるLの字クランクが待っています。(ロードレースやダートトラックを専攻している人は、パイロンではなく第一コーナーを思い出して良いし、ツーリングライダーは信号が青に変わって10m先を曲がらなければいけないとイメージして下さい。)
Step1
まずスタート前に誰もがすることは、最初のセクションに対して、どの角度からどんなスピードで進入するのか?のイメージだと思います。ほらね、ベテランライダーはもう体が覚えている。アクセルの開け方やブレーキの掛け方を数値で表現しなくても、この間合いの場合は、こんなアクセルの感じで、このタイミングには、こんなブレーキの感じで、イメージするだけで、自然かつ正確に走れる。これは地道な練習で反復運動して覚えた経験による技術ですね。これが①空間記憶による予見に相当します。
Step2
でも実際にコーナーやパイロンの手前に到着した時点で、しまったぁぁ、しくったぁ。こーじゃなかった。もう30cm手前で寝かしこめばスムーズに旋回できたのにとか、10cm外側から入れば、抜けるときに直線的なラインを作り出すことができたのにとか、後で悔するときが多々ありますよね。そんな時はどうしますか?ジムカーナなら無理やり、ハンドルをこじってフロントのラインを修正するもよし。リアブレーキを当てて、リアを基軸に旋回半径を縮めても良いし、実際に何か行動に移します。これが③のアクションとリアクション。
Step3
兎にも角にも最初のセクションはクリアしました。次のセクションへ向かわなければなりません。そのとき、次はLの字クランク(第二コーナー)があるというのは、うる覚えで理解していますが、今走っている位置から、つぎのセクションに対して、軌道修正しないでアクセルを開けて良いのか?判断できません。自分のせいで失敗したラインの途中に居たりしたら、それこそ次のセクションを見ないとベストラインに進むことができません。そのときライダーは何をするのか?それは今走っているラインが正しいのかを判断するために遠くにある次のセクションに視線を送ります。そして開ける。これが②空間認識能力です。
ライダーはこのStep2と3を繰り返ししてゴールに辿りつきます。まず、今走っている直近のセクションに対して視線を送って、抜けるときは次の遠くのセクションを見て把握して、また視線を戻して直近のセクションを攻略する。そうです、そもそもライダーが走るという行為を行うときは、次のセクションを認識するために視線を送って、今攻めている場所に視線を戻すという作業をエンドレスで繰り返しているのです。
それでは、ライダーはどの程度先を見ることが出来て、どの程度近くを見ているのでしょうか?自分が経験と計算から割り出した距離は、次のセクションとしてイメージを頭に残せる範囲がは10~20m程度、ヒョイっと凸凹を避けることができる、判断の最終距離は1~2mとなりました。ここでようやく視力の話に戻ります。
なぜ1.5や2.0の強制視力が必要なのか?
それは、ライダーが走行するロジックが先を見て近くを見て判断するという繰り返しの作業であるため、その視点を切り替えるスピードを速くする必要があり、切り替えには視力が効果的となるからです。近視や乱視でボケていると、1m~15mに対し視点を移すときにラグタイムが生じます。やってみて下さい。確実に遅いです。ボケているものを認識するより、エッジがシャープなものを認識するほうが、速く視点を動かせます。
では視点の切り替えは、どの程度のスピード・時間なのでしようか?1m先にCの文字、15m先にAの文字を置いて、眼球運動だけで追うと、正確には測れていませんが確実にコンマ何秒かは掛かっています。そうです。ジムカーナのような多くのセクションで組み立てられているコースレイアウトであれば、その個数分コンマ何秒も掛けてコース分析に時間を掛けているのです。もしコンマ0.05秒でも速ければ100回しているとしても5秒も速く走れます。すげぇ。
まとめると
自分のように「視力が衰えてるので老眼ですね。」とか言われた人は顕著ですが、普通の人だって、その効果は絶大であると推測されます。そうそう始めに話したけど、ダートトラックレースで勝ち続けたときに、強制視力を1.5(実際は2.0も見えた)まで上げたことは、きっと勝てた理由の1つであり、効果として実際にあったのだと確信しています。
ぜひ、速く走りたいスプリント系のライダーは普段使いの眼がねより、度を上げた眼鏡を作って見て試して下さい。効果はあると思いますよ。そして最近タイムが落ちたなぁとか、反応が鈍くなったとか思っている、Over35のみなさん。ぜひ仕事はOA眼がねで眼を休めて、週末はギンギンの眼で攻めて見てください。めちゃ効果が分かりますよ。
そうそう特にダートコースはジムカーナより半端なく岩や起伏を判断するので効果を体感・実感できます。もしこの強制視力の話がうそだぁと思う人はダートを走って見て下さい。スムーズにワダチを避けてラインを作ることが実感できると思います。自分もダウンヒルのときは大いに役立っていますから。
長くて拙い文章ですが、最後まで読んでくれてありがとう。途中で読み飛ばした人、もう一度読んで見てね。そしてライダーのみなさん、ちょっとでも信じることができた人は、眼がねって最近安いのでやってみてね。
おしまい。
ふぅ・・・。就寝。
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参考資料
◎視力とは/2種類の動体視力
http://www.mizuno.co.jp/card/report/no017/no17.html
◎状況を把握するために/ビジュアルトレーニング
http://www.mizuno.co.jp/card/report/no017/no17_2.html
◎具体的な方法
http://www.mizuno.co.jp/card/report/no017/no17_3.html