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ADV160 : 見積へ行ってきた。

ADV160が描く、二人のこれから

今日は妻と一緒に、ホンダドリーム店へ。目的はADV160の見積もりだった。
二人でバイクの見積もりをしたのは、現役の愛車CBR600RR以来。あのときも特別な瞬間だったが、今回もまた、自分にとっては大きな意味を持っている。ただの「乗り物を買う」ではなく、二人のこれからを少し変えていくきっかけだからだ。

これまで、自分のバイクはレースやワインディングに寄り添っていた。速さを探求し、コーナーを自在に駆け抜けるための相棒。だが、今回選んだのは自動変速のスクーター。理由は明確だった。求めているのは「限界の先」ではなく、「出かけることで出会う何か」だからだ。

商談テーブルでカタログを見ながら、二人で話す。

「燃費、40km/Lってすごいね。今の3倍も走れる」
「それなら、カフェもう一軒寄れるね」
「後ろにバックレストを付ければ、二人乗りも楽になる」
「私も乗りやすいなら……頑張って乗ってみるか」

そのやり取りに、心が少し熱くなった。妻にとってタンデムは決して楽ではない。それでも「やってみよう」と言ってくれることが、自分には何より嬉しい。

見積もりは車両本体のみをお願いした。整備や調整はすべて自分でできるからだ。ただし、それとは別に、妻のための快適装備は用意するつもりだった。バックレストやシートの工夫、リアキャリア。話題の中心は自然と「どうすれば二人で楽しく乗れるか」へと移っていった。

思えば、これまで二人で続けてきたのは、名古屋の街を歩く散歩や、ちょっとしたカフェ巡りだった。バスや電車で移動しながら、気になる店をのぞいたり、ラーメンのイベントを眺めたりするだけで十分に楽しかった。それが今度はスクーターに置き換わる。風を受けながら、二人で少し遠くまで。行き先にあるのは、知らないカフェや小さなケーキ屋かもしれない。

「今までの“バスでのCAFE巡り”を、“バイクのCAFE巡り”に変えてみようか」
「いいね。知らない道を走って、寄り道するのも楽しそう」

CBR600RRは、これからも自分にとって特別な存在であり続ける。けれどADV160は、夫婦の時間を新しい形で広げてくれる。速さや限界を求めるのではなく、笑顔と会話でできた時間を重ねていくための道具だ。

夕方、ショールームを出ると、ガラスに反射する光を眩しそうに見上げる妻の横顔があった。その表情を見て、自分は確信した。今日の選択は小さな一歩に見えるかもしれないが、二人にとっては確かに大きなピボットだ。

ADV160で描くのは、新しい景色ではなく、二人で紡ぐこれからの時間。
彼女の笑顔を作れる移動手段。
それこそが、今の自分にとっての新しい“速さ”なのだ。


真空断熱ボトル・水筒を新調

いやぁ、暑いですね。最近の日本の夏は本当に異常。歩いているだけで汗がダラダラと滴り落ちるこの気温は、「温暖化」なんて軽い言葉では済まされないほどの暑さです。そんなこともあって、最近はこまめに水分を補給するようにしています。

定番は自動販売機で買うミネラルウォーター。でも500mlだと飲みきれないし、あっという間にぬるくなる。だから小さいボトルを選びがちです。小さいサイズなら飲み切りやすいけれど、結局120〜140円と値段はほぼ同じ。コスパ的には微妙ですよね。実は妻がいつも水筒を持ち歩いていて、時々分けてもらうんですが、その冷たい一口がとても美味しいんです(笑)。今までは「水筒って200g以上あって重いし、持ち歩くのは面倒」と思っていました。でも考えてみたら、水筒があれば欲しいときに冷たい飲み物が手に入るし、無理に飲み切る必要もない。結果的にかなり合理的なんじゃないか?と気づきました。

そこで今回、新調したのが KINTO製のウォータータンブラー(550ml)。真っ白なボディに、蓋には特徴的な“輪っか”が付いていて、とても可愛らしい。デザインは北欧的なミニマル感があって、私の好みにぴったり。日常とアウトドアの“中間領域”にすっと馴染むのがまた良いんです。机の上に置いてもインテリアの一部みたいだし、持ち出してもキャンプギアっぽさがあって自然に溶け込む。マットな塗装は使っていくうちに多少汚れが付くかもしれませんが、それもまた味わいになって愛着が湧きそうです。普段からKINTOのグラスを愛用していて信頼感があったので、迷わずこのブランドを選びました。

さて、この選択は「ハイスペックでもなく、最軽量でもない」、その中間をとった感性の選択でした。もし“軽さ命”であれば タイガーの夢重力ボトル(約170g) という世界最軽量級の選択肢があるし、“性能最強”を求めるなら スタンレーのクラシック真空ボトル で24時間保温力を誇るモデルもあるでしょう。でも正直、それらはデザインがちょっと……。夢重力は小学生の水筒っぽいし、スタンレーはビンテージ風で無骨、ゴツくてスマートさがないんですよね。

やっぱりボトルって「愛でること」が大事。毎日持ち歩くなら、自分の感性に合うものを選びたい。大抵ボトルって10年、15年と長く使う相棒になるものだからこそ、KINTOにして正解だったなと思います。