時代背景 FTR250

MFT250が発売される1年前、ダートトラックと言えばFTR250を手に入れると言うことが必達でした。誰もがダートトラッカーを自作できるわけではないし、自分が必要なディメンションやサスを作れる経験を持ってるわけではないので、みんな乗っていました。しかし1989年に生産中止となり、その後、スカチューンブームなどを経て10年が経っていたので程度の良い球数がなかった。本当にしっかりと作るのであれば程度の良いフレームを手に入れるために一台購入して、XRのエンジンを載せ替えて、メンテナンスをする。もしくはレースで使用していたものを使わなくなった先輩たちから譲り受ける。いずれにせよ、コンディションは良いと言うものは少なかった。現役で走っていたレーサーでさえも。でもFTR250はダートトラックを学ぶ上で必要だった。ポジション、ディメンション、タイヤ、一通りがある程度出来上がっているので、ダートトラックのディメンションでのレーススタイルを学ぶのことが簡単にできた。FTR233でも良かったのだけども、一点だけ、パワーが無かった。自由自在にパワーでスライドさせて、クリッピングポイントでリアドライブに切り替えるなど、マシンを扱うにはFTR233ではダメなのです。もちろんノービスでFTR233で勝とうと思えばちゃんと勝てますが、勝ち負けではなくライディングの型を作り上げるのに必要だったのです。続く


時代背景 FTR233

MFT250を知る上で大切なのはFTR233です。FTR233はMFT250が発売されるより先に発売されて、ダートトラックレースの入門機として活躍しました。私もその一人。まだダートトラックの練習を一度もしたことがない時に、ダートトラックの形をしたバイクが発売されると聞いて、発売と同時に買いました。その頃はFTR233はダートトラックで使えるのか、ポテンシャルがあるのかと言うことがわかっていなかったのでしたが、やってみたいと言う気持ちが先行して走っていました。その同時期に茂木では貸し出し車両でのダートトラックのライディングスクールが開催され、私と同じように何となくレースコースに持っていたった人たちが楽しそうに走っているので、どんどん増えていった感じです。でもFTR233の良いところは、三つかな、一つは壊れない。練習をしても壊れない。もう初心者が始めるにあたって一番良かったことですね。次に保安部品とフロントブレーキを外してドレーンボルトなどをワイヤリングするだけで走れる。そして帰れる w、すぐ初められるが始める人たちの敷居を下げたと思います。次にポジションがダートトラックのレーサーと同じなので、極めれば何でもできる。そんなことで日を重ねることに台数が増えていきました。そしてMFT250を語る上で、FTR250は重要なマシンとなります。続く