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内窓設置検討の巻 2

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騒音対策、防音効果って、Webではいろいろ語られているけれど、調べてみると実際に自力で定量解析した人っていないのねぇ。参考がない。ということで自分なりの解釈でロジカルに騒音対策を進めてみたいと思います。
まずは我が家のスペックから。今、サッシについているガラスは単板ガラスで網入りという通常一般的に使われているもの。たぶん6mm程度の厚さ、規格的には6.8mmというものがあるのでそれかも。防音効果は一番低いとされているものですね。それでは、まず現在のガラスの遮音性能を推定してみましょう。
ここで登場するのが万能ツールのiPhone(笑)なんとこのアプリ、音量を測定してくれて更にはデータをCSVで落としてメールで転送してくれるという優れもの。まずは室内外の騒音の音量を測定してみました。

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おお!上手く測定できていますね。窓の外のサッシのふかし部分にiPhoneを置いて測定した場合と、リビングの机の上に置いて測定した場合の、値と平均値です。まずは絶対値的な見方。このiPhoneは40dB程度からしか測定ができないらしく全体的に測定値が上がっています。でも前置きでも話したようにみるのは相対的な差です。
室内のグラフを見て分かることが一つ。やはり人の話し声やテレビの音が入るとピーンと高い音量が記録されます。うむ、やはり人の声はある意味、最強の騒音です(笑)そしてときどき100dBを超えるところがあるでしょ、これは物をぶつけた時の衝撃音。よく騒音で歩く音や物を落としたときに下の部屋に響くことが問題となるでしょう。これが動かぬ証拠、顕著にでます。
本題に戻って室内外での遮音、防音性能は約20dB程度あることが分かります。窓の遮音性能を示すグレードの最低値にT1というものがあるのですが、これは500~4kHzで25dB減衰するというもの。普通のグレードでは、このT1相当らしいので実測で今回20dB減衰していることから、理論値と実測値がほぼあっているような気がします。
しかしiPhone便利ですね。100円ちょっとで手に入った割には、ちゃんと機能している。今回は絶対値っぽいデータを見たかったので音量計を購入したけれど、今となってはいらないですね。このiPhoneで内窓の効果は解析ができそうな感触です。
ということで次は騒音の質の解析をしてみたいと思います。
続く


内窓設置検討の巻 1

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 引越しも済んで、今はダンボールから物を出しては整理する日々。リビングと和室には「原則として家具は置かない」を徹底しようと思って、雑貨類や書籍などを収納部屋に片付けているのですが、これがとても困難。リビングって、実は一番大きな空間で、この場所にサイドボードや本棚などを置くといろいろなものが収納できて、実は相当数の容量であることが、前述の何も置かないを実践していると実感します。
 話変わって、我が家の立地は利便性重視。バス停まで30秒、国道側。そう、若干騒音が室内で聞こえます。まぁ、それは分かっていたことだったのですが、場所と利便性の追求が優先したのでしかたがないとはいうものの以前済んでいた部屋は一区画奥にあったので、自動車の騒音は、まったくというほど聞こえなかったので、イマイチな音の環境なのですよ。
 実際に騒音を簡易的な音量計で測定してみると、騒音レベルは静かなときが36dBAに対して、うるさいときは46dBA程度であることが分かりました。ここで、ひとつ分かったこと。結構、音って計るのが難しい。もともと音の周波数は低音から20Hzから20kHzまでブロードにバンドが広がっているのに、音量計のスペックは大抵、測定範囲は30dBからで、測定周波数帯は31.5Hz~8.5KHz、また周波数特性もA特性/C特性と補正されています。ある一部分の周波数しか拾っていない。
 スペクトルアナライザーで周波数特性を拾うと結構フラットに広がっているので音を31.5Hzで測定するって、ある一部分のエネルギーしか拾っていないんですね。でもFFT掛ける前は音は合成されていたはずであるから、ある意味定量的な測定とも言えるかも・・・などと独り言は置いといて。と前置きは長くなったけど、結局、音量計の値は絶対的というよりは相対的な目安ということになります。今回の測定結果から分かるのは目標は私の持っている音量計で36dBAが自分が求めている静かと感じる音量であり、現在の目標は-10dBということとなります。
 そして、もう一つ分かったこと。実はTVや話し声ってのは、とてもうるさい。私の音量計では56~65dBもある。冷静に考えると騒音の中でもTVは見れるし、話しも十分にできるので当たり前ですね。音楽は心地よいのに、騒音は邪魔であるということから考えると、人って音を聞き分けることができるってことなんですねぇ。騒音対策の難しさは、ただの数値的なエネルギーを減らすということはもとより、苦手な音、騒がしい音を消すということなのですねぇ。
 そうそう、今回リビングに何も置かないというコンセプト。実はコレは騒音対策にとって不利なんですねぇ。音は室内の壁で反射して、物があると吸収して減衰する。実は音を吸収してくれる緩衝材的なものが、いっぱいあると少しは音が減衰する。リビングに物を置かないだけでTVのボリュームが2ポイント小さくても良いくらいです。
続く