ICUに居ます。でも白でしたw その1

経過を話します。2日前に目が覚めたら、胸の上の部分と後の背中の部分が痛くて、重い痛みがあって、胃が痛いのかなと思っていたら、 なんかいつもと違ってちょっとうずくまるような感覚に至った。その時は1時間から2時間して痛みも消えたので、テレワークをしてる間に痛みは消えて普通に過ごしていた。その翌日の朝、起床時は痛くなかったんだけど 、 朝食を食べて着替えをしているときにやはり同じように痛みが出てきた。会社にその日は出社したので仕事はできていました。でも過去にこんな胸の痛みが出たことがなかったので、病院に行ってみると、かかりつけの先生は原因がわからないので、専門医を紹介すると言うことで 西部医療センターに行きました。

chatGPTで 調べてみると胸の上の部分が痛みを伴う症状は3つあって、1つは心筋梗塞、 2つ目は 食道炎、3つ目はストレス。先生曰く、同じ回答をしていたので、その中で一番やばいものは、一番目の心筋梗塞なので、循環器科の専門医を紹介してもらいました。

かかりつけの医者の先生の診断は 2日目の夕方だったので、もう体調もすっかり治り、何の問題もなく過ごしていましたが、一応紹介状をもらっていたので、いつ医者に行こうかなぁと思案していると、なんとなく直感的にすぐ行ったほうがいいんじゃないのかなあと思って、翌朝の朝、仕事のスケジュールを確認すると、パスできることがわかったので、診断 受けに行ってきました。 

そこで、一般的な循環器のための検査をすると、なんと血液検査で 心筋梗塞が発生するときに、血液に分泌される トポロニンが10倍になっているんど異常が発見されました。 合わせて心電図を見てみると、心臓の動脈などのバイパスが詰まっていることにより生する症状が現れていることがわかりました。この時点ですでに心筋梗塞の状態が発生していると言うことで、ほぼ黒に近いと言うことで緊急入院。ICUに 入院することになりました。

いやぁ参りました。 まさかの心筋梗塞。話を聞くと、心筋梗塞の手術はカテーテルを使う治療で 腕もしくは、足の付け根からカテーテルを入れ、造影剤などで血液が通過できていないところ見て、ステント すなわち、金属のスリーブを入れてバイパスを拡張するとの事でした。嫌だなぁと思いながらも必要だと言うことで、朝診察をしてる間に入院が決定し、そのまま2時には手術という運びになりました。

幸い診断の待っている間に仕事をしようと思ってiPadおもっていたのでchatGPTで いろいろと調べてみると、心筋梗塞のカテーテルの手術自体の死亡率は1%以下と確率的にはめちゃめちゃ低いことがわかりました。ただし心筋梗塞自体の死亡率は10%と高く10人に1人はあの世行きということになりました。なかなか高確率なやばい病気ですね。

まずは仕事先に連絡を入れ、今日明日とお休みすることを伝えました。次に妻に連絡を取り話をして入院に必要な準備を持ってきてもらうことを進めた。

さて、何の心の準備なしで、いきなり来た症状、危機感はあったけど、行ってみるか程度で、胸が痛いかなと思って診断を受けただけなのに、心臓の手術。準備時間がない、、、いろいろなことを考えてる時間がなかったから、軽く考え立てたけれど、、、もしかして死んじゃう可能性って1%以下だけどあるんじゃねってちょっと思っちゃいましたねー。今までの人生、運が良い体験をしているので 自分だったら 確率的に 生き延びることができるんではないかなと思ってましたが、 若干の心配は拭えない。

そんな中、短い時間でしたが、いろいろ考えましたよ。まず1番最初に考えた事は、「今週末バイクでワインディングを忘れないんじゃないか、もう一回走って起きたかったなぁ」でした。 自分の人生において、一番大事なものはバイクで走るそのものだったと言うこと確信しましたね。全てを注いで費やした期間、ガレージにほっておいた時間、そして今毎週走る。いろんなスタンスがあったけど、結局、バイクが一番楽しいw ただそれだけ。深いものでも、浅いものでもない。

ある意味、今好きなことを好きなようにできていると言う幸せな状態であると言うことを再確認できた。良い機会でした。 そうそう、こんなことも思っちゃいました。自分がいなくなったら相棒のRR どうなっちゃうのだろうと。 できれば、誰にも譲渡しないで、廃車してスクラップにして欲しいなとか。 もし、子供たちが 乗れる歳まで 保管しようと思った時に大丈夫かなぁなんて妄想もしたり。改造しまくりすぎて、めちゃめちゃ 音量もうるさいし、車検も100%通らない。なんで考えたり。やっぱり自分もこの年になったので、自分の万が一の時の手順書だけではなく、RRの行末、車検の通し方とかもまとめておかないといけないと思いましたね。

私は家族以外の未練はないく、 生まれてからやりたいことは全てやりきった感がある。まぁ今でもやってみたい事は誰よりもたくさんあるのですが、もうやりたいことの上位は全てやりきって、ポーカーが揃うほどのメダルと、ボーリングができるほどのトロフィーを持っている、そしてそのプロセス、出会ったマイン、体験、友人、充実した人生だったかと 思い振り返ることができた。 いつも口にしているのですが、自分は人生充分楽しめたと思っている。その気持ちは、10%の死亡率と1%の死亡率が、実際に自分のみに降りかかってきたとしても、その通りだと思うことができた。いやぁ落ち着いたものでした。

話を戻そう、心臓にカテーテルの手術をして、バイパスのスラントをする。症例を論文から分析すると、約10%はスラントを 心臓に残さないで終了すると言う場合があるらしいです。おそらくめっちゃやばいか、しなくても良いほどの軽度であったと言う結果だったと想像します。今回調べた結果から90%は心臓にスラント、金属のパイプを入れることになって嫌だなぁと思ってました。調べたらハードなスポーツ以外はできるみたいで、ボクシングとか格闘技のような衝撃があるもの以外、スイミングやロードバイク、ヒルクライムのような心拍数が最大になるようなものでも問題ないみたいでした。 もし心臓に負担のかかるようなことをしちゃいけないと言うことになると、私が大切にしまってあるダウンヒルバイクとロードバイクは、ただの飾り物になってしまうと言う悲しいことになるのかと脳裏に浮かぶ。

さて、カテーテル手術になりました。かなり楽しかった。全てが新しい体験、オペ室までの映画のようなドキュメンタリーの移動シーンから、腕に穴をあけて動脈からカテーテルを入れる、部分的にチクリとして痛かったけど、 カテーテルを通している間は全く痛くない。人間て皮膚には痛点があるのに、血管には痛みを感じる細胞がない。まじ感動。人間って不思議。 カテーテルを入れている間、カテーテルを先に先に進めようとしている、その移動させている感触を感じるけど、血管からの異物があると言う信号は脳に届きません。 人間て不思議ですねー。あと面白かったのが造影剤を血液に、かーっと熱くなる。そう。血管の中からの熱量は 人間は場所として感じることができるのです。入れた瞬間、熱くなり、胸を通って、その胸から出て行くときの感触が分かります。熱が発生している位置が理解できるので、その移動速度も垣間見ることが可能です。 めちゃ面白かった。やっぱ人間なんでも、やってみるもんですねw

そして結果、なんとスラントを入れなくても良いと言う診断。その場で先生から 手術中に話していただき、エコー検査をして、終了することになりました。 エコー検査をしていると先生たちが集まってこれ綺麗だよね。大丈夫だね。問題ないね、とみんなでプチ会議をしているのを見てちょっとほっとしましたw そうそう、今思うと、結構手術の間、看護師の方々含めて、話し声とちょっとした微笑的な笑い声が聞こえると、少し安心していました。だって死んじゃいそうなときには、誰も空気読んで笑わないよね。患者さんが意識は聞こえてるのに、笑い声が出るというのは、楽勝って言うことなんじゃないかなぁと勝手な解釈をしていました。 逆に、先生や看護師の方々が笑うと言うのは、すごく安心感が出たと言うのは、面白い体験でした。

続く