セッティング一覧

360度回転の解析

time02.jpg
 本日は練習で撮影してきたVTRより、360度ターン、すなわち1回転セクションから見た自分の実力を解析したいと思います。まずは、このキャプチャ画像を見てください。現在CBR600RR’07は完全ノーマルです。右は時計周り(右周り)、左は反時計周り(左周り)です。
 ライディングフォーム的には、いつもの自分ですね。昔も今も走る速さは違えどフォームは変わりません、しみじみと(笑)そんなことは置いといて、今回はVTRで回転についてタイム計測を行い、自分の現在の実力を分析してみました。
まずは回転しているキャプチャ画像から、ご覧下さい。
1)反時計周り(左回転)
Start
0001st.jpg
180度
0001mid.jpg
360度
0001go.jpg
2)時計周り(右回転)
Start
0002st.jpg
180度
0002mid.jpg
360度
0002go.jpg
左右の回転をしている動画をコマ送りにして、スタート時と中間地点(180度)と一回転(360度)の時間を計測しました。
1:19.39
1:20.93(1’54)
1:23.00(2’07) 3’61 left
1:29.33
1:30.93(1’60)
1:33.20(2’27)3’87 rigt
解析
その1.左周りより右周りの方が回転に掛かる時間が大きい。
理由はアクセルが右に付いているので右回りはタンクとハンドルに手が挟まれているので、アクセルが制御し難いand開け難い為です。ロスとして左右の差は約0.26秒もあることが分かりました。
その2.回転の旋回時間は前半に比べて後半が0.6秒も遅い。
理由は進入はエンブレを掛けつつも90度以上先まで惰性で侵入スピードを上げてハンドルロックへと進めるが、後半はロックを維持したまま旋回しなければならないので、速度が低下している。
結果
自分は回転に3.6秒~3.8秒程度掛かっていることとなります。
考察
 比較する材料が手元にないのですが、九州の先輩の話では、彼が回転に掛かる時間はローハンドル+15mmアップで約2.8秒掛かっているということです。確実に360度ターンで1回当たり1秒遅いということになります。
 例えば360度ターン相当 5回、540度ターン相当 3回あるコースでは合計9.5秒相当のタイムロスをしていることなります。これは120秒のコースの約7.9%に相当します。大きなロスですね。
まとめ
 通常AやB級シード選手のSSアップハンドル+切れ角アップのフルスペックマシンで、平均はどの程度で旋回しているのでしょうか?それを調べて、まずは短縮していく方法を検討していきたいと考えています。
 しかしキツイですね。自分でいうのも何ですが、教科書通りの綺麗な旋回をしています。これからの短縮はリスクとのトレードとなりそうです。
 ともあれ、まずは自分の現状認識ができたということだけでも、速く走るための一歩を踏み出せたと思います。この現状でSRS愛知の中部ダンロップ杯二輪ジムカーナRound3を走って結果としたいと思います。
 ぜひ、ノービスのみなさんも自分の実力分析をやって見て下さいね。きっと速く走るキッカケになると思います。ということで本日も就寝。


ライディング理論とは?その2

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sub.説明が付かないこと
 人生とは早いものである。FZR250で峠のチャンプ(笑)を目指して、ライディングとセッティングを考え初めてから15年以上が経つ。その間、飽きることもなく毎日ライディングの探求をしてきましたが、前回述べたように物理のセオリーと自分の感じ方が上手く合わない部分があるのです。今回はサブタイトルにもあるように、自分的に二輪ジムカーナのライディングで説明が付かないことを解析してみたいと思います。
1)ハンドルの切れるスピードとキャスター角
 プリロードの調整について説明したときを思い出して欲しい。プリロードによってフロントの車高が変わって、ディメンションが変わる。プリロードを締めていくとフロントのトップブリッジは高い位置になり、キャスターアングルは寝ていくこととなる。トレール量が多くなるということは、本来フロントタイヤは直進性が増し、穏やかにきれるようになり、ハンドルそのものもセッティング変更前に比べて、ゆっくりと進むようになる。
 でも違うんです。自分にはフロントの位置を上げるとハンドルの切れるスピードが上がっているように感じるのです。それはなぜなのでしょうか?説明を付けたいと思います。
2)前後荷重の変更(以下ディメンション)とグリップ限界
 リアの荷重を増やす。その分、車両の重量がタイヤを路面に押さえつけてグリップ力が増す。机の上で消しゴムを軽く滑らすと早く消しゴムを移動させられるけれど、強く押すとギュっとゆっくり移動する。それと同じ原理。グリップが増すということは、アクセルをワイドに開けても、その力を受け止めてくれるはず。
 でも違うんです。自分にはリアの荷重を増すとタイヤがグリップを失う瞬間が早まるように感じるのです。それはなぜなのでしょうか?これも紐解いて説明を付けたいと思います。
 次回はその物理の法則とライダーの感覚の差について、紐解きたいと思います。っていうか、紐解けるのでしょうか?(笑)まだ考えがまとまってないのですが、書きながらゆっくりと解析したいと思います。(爆)
続く