数値で見ることでエンジンのモリモリ感が味わえる
7000~10000rpmが私の走行パターンの60~100km/hで走るには
ギア比的に合っていないということが分かった。
以前日記に書いたように、もう少しショートにした方が良いという感覚は
ハードウェアの設定からも正しい感覚であったのである。
では次にスプロケットを変更して、スピードを出さなくても
楽しいエンジンのモリモリ感を楽しめるのか?という部分を解析しましょう。
まずはリアのスプロケを+6丁して算出してみた。
1次減速比 2.111
2次減速比 2.875
2次減速比 = リア46丁数/フロント丁数16である。
この6丁設定、
まずは街乗りの常用域65km/hで走るときに
気持ちよく走れるギリギリの6速で4000rpmとなる丁数です。
60km/hで3704rpmとなり、ギリギリ許せる範囲かと思います。
でも、まだまだですね。
7000rpmで走ると2速で69km/hもでてしまう。
ただし、この設定かなりイイ
ノーマルでは2速から3速しか使えなかったのに
峠の常用範囲の100km/hが2速から5速までチョイスできます。
薄緑のコマが全ギアポジションに広がっている
これは使える範囲が広がるということですからね。
ということで次は街乗りを度外視することになりますが
>60~100km/hで7000~10000rpmで走ることができる設定
を突き詰めてみます。
続く
「CBR600RR 07」一覧
スプロケの選定方法 2
では、その走りのスタイルに最適なスプロケ設定とはなんぞや?
今の値があっているのか?
ここで一度CBR600RR’07のハードウェアの設定を紐解いていこう。
まず、私が履いているタイヤBT-016 HYPERSPORTのスペックは
[参考] 商品コード:MCR02885
http://mc.bridgestone.co.jp/jp/products/battlax/bt016.html
タイヤサイズ: 180/55ZR17 M/C (73W) TL
標準リム幅:5.50(インチ)
許容リム幅:5.50~6.00(インチ)
外径: 630(mm)
トレッド幅:184(mm)である。
一方、CBR600RR’07 型式:PC40のギア比を見ると
http://www.honda.co.jp/CBR600RR/spec/index.html
変速比1速 2.750
変速比2速 2.000
変速比3速 1.666
変速比4速 1.444
変速比5速 1.304
変速比6速 1.208
減速比(1次/2次)2.111/2.500
最大トルク: 52[5.3]/10,000(N・m[kg・m]/rpm)
スプロケ前 : 16 スプロケ後 : 40
なるほど、やっぱり感覚はけっこう正しいことが分かる
CBR600RR’07は最大トルクが出るところが10000rpm
先述した、その立ち上がり部分含めて
7000rpm~が楽しいということは理にかなっている。
次に、これらの値からギア毎の速度と回転数を紐解くと
いろいろなことが分かる。
まずこのグラフは縦軸が回転数、横軸はギアポジション
先ほど調べた減速比の合算から算出すると
国内のCBR600RR’07は下記の特性を持ったマシンだということが分かる。
まず黄緑色のマスを見て欲しい。
ノーマルのスプロケのフロント16丁、リア40丁では
6速で65kmで走ると回転数は3500rpm
60kmでは3221rpmである。
今現在、この項目には満足していて
文字通り低回転で静かに走れるので楽しい限りである。
さて次は色分けの説明から
黄色のコマは街中を流すときに60km/hで走るときのギアポジション毎の回転数
ピンク色のコマはお山を走るときの常用粋100km/hで走るときのギアポジション毎の回転数
またオレンジ色は目が追いつく限界の最大速度120km/hで走るときのギアポジション毎の回転数
水色は参考までに180km/hのギアポジション毎の回転数である。
まず見て分かることは
街中を60km/h(黄色いマス)で走るときには2速から6速まで
エンジンのモリモリ感がでるところ(赤枠)に被らない設定であること
エンジンの吼える部分を回避できるので
これは軽やかに走ることができる。
うーん、なかなか良いアレンジである。
ただしである、お山を走るときはどうか?
7000~10000rpmの赤枠を見て欲しい。
お山の常用粋である60km/hを7000rpmで出すには
一速まで下げないといけないのである。
そりゃ駄目だぁ・・。
2速で7000rpmで走ると79km/hとスピードがですぎる。
また最大トルクを感じて走る10000rpmでは113kmも出てしまうのである。
願わくば後10km/h低いレンジで元気な回転領域で走りたいのである。
続く