2008年11月一覧

勝者とは?

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 短いようで長いレース活動の中で、今でも覚えている、とある先輩の言葉がある。まだダートトラックレースの一年目。右も左も分からなかった駆け出しの頃かなぁ・・・、勝てないレースが何戦か続いていたとき。負けて悔しい思いをしていると・・・
 写真は話とは関係なくて、中部ダンロップオートバイジムカーナ大会Round3’2008のレース風景。この写真だけみると、ジムカーナって良い感じてカッコイイって感じだね(笑)みんなもこの人達みたいに行こうね。
 「(ダートトラック)レースってのは、エントリーして出走した時点で勝者なんだよ。レースに出る為にはマシンを買って、練習を積んで、レースにでる。その敷居は高い。少なくとも今ココにいるみんなは、すでにその一番高いハードルを越えているんだからね。」エントリーは勝者しかできないんだよという話。
 そのときは、なるほど。なんて思っていたけど、今頃改めてそのセリフを思い出すとうるるとくる時もある。
 確かにダートトラックって専用のマシンも売ってないし、実はそのライディングは特殊でカウンターとパワースライドという基本ですら難しくて、コースにでることもかなり難儀する。一番最初に200mトラックにでるときの怖さは想像を絶する。何しろフロントブレーキが無い・・・し。
 そのセリフを聞いてなるほどなって思った。レースって日本では参戦すること自体が大変だし、敷居も高いし。自分のようなノービスで勝てないようなヘナチョコライダーでさえ勝者なんだと素直に勇気付けられたものです。
 今は二輪ジムカーナに参戦しているのだけれど、諸先輩方々が二輪ジムカーナは普段使いのバイクで、ツナギもなくても、キャッチタンクやワイヤリングさえしないで良いというレギュレーションを作ってくれて、誰もがレースに参加できるように、がんばって敷居を低くしてくれて、今でもその低さを維持しようとがんばっている。
 えっ?じゃぁ二輪ジムカーナは敷居が低いから出ている人は勝者じゃないって?いやいや、二輪ジムカーナに出ている人は、みんな勝者だと思うよ。たとえば自分のような家庭と子持ちで普通のサラリーマンな人が、マシン買って時間を費やして練習してレースにでるって結構なモチベーションが必要だもの。
 独身の人は家庭をもって見ると分かるし、マイホームパパならばその意味も分かるに違いない。他のいろいろな境遇の人も、それなりに努力しないと走り続けられないと思う。
 本当はそこで満足ができれば良いんだよねぇ。でも人間って、なぜか先を目指したがっちゃうんだよねぇ。速く走るなんて、生きる上ではどーでも良いことなんだけど、なぜかこだわっちゃうんだよなぁ。うーん。まだまだ精進が足りませんな。なんていうんですかね、足るを知るって難しいことなんですよねぇ。
オフシーズンになった訳だけど、来る2009年はどんな風に、どこまでやろうか考え中。そう考え中なのである。パーツとタイヤとお財布が、頭の中を駆け巡る。自分みたいな速く走りたい症候群の人には、やはりケジメが必要かもしれません。
No Race No Life(レースのない人生なんて)、そしてSlow Race(スロー・レース)。


まだまだ現役のキャブ車達

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 写真は二輪ジムカーナでは人気車種のCBR600F4。写真の真っ赤なFのオーナーさんは、笑顔が素敵な女性、ほぼSRS愛知の練習にはフルで参加している、がんばりやさんです。年式とか詳しい型式とかはしらないんだけど、二輪ジムカーナでは、この車種に乗っている人が多いみたいです。なぜ、みなさんこの型式にのっているの?と聞いてみると・・・。

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 かえってきた答えは、キャブ車だからだそうです。やはりキャブレター付きのバイクのほうが、低速でのセッティングが楽々で自由度も高いってことなのかもしれませんね。また、カウルを外したときにケーブル類とかが、RRよりは少なくてシンプルに、二輪ジムカーナ名物の殻剥き車両が作れるのが良いのかもしれません。バンパーが取り付け安いとか実は、数多くの人が車両を作成しているのでノウハウがあるってことなのかもしれませんね。
 どんな理由せよ、真っ赤なバイクはカッコイイですねぇ。二輪ジムカーナは転倒と軽量化のはてにボロボロな車両が多いので、はたから見るとダサい競技に見られがちですが、こんな綺麗なバイクばかり走っていれば、それはそれで、ギャラリーも楽しめるのではないでしょうか?
 いつかは「二輪ジムカーナはマシンがカッコイイって」、評判になるような競技にしたいと思うMC&SMILEでした。みなさんもコケたらピカピカになるまでメンテしましょうね。