レース活動費用を試算2009

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 ふとR10を片手にスナップ散歩をしていると、雰囲気の良い看板発見。思わずシャッターを切る。なんか心温かくなるようなネーミングと看板の素朴さ。やっぱり看板って大事だよなぁ。こうして看板が良いだけで、思わずどんな店なのか見てみたくなるものなぁなんてことを考えながら長男と散歩。
 話変わって昨日は一年の練習とレースの日程がでたということで、レース活動の計画を立てないとなりません。レースとはいうものは、体の作りこみから始まって、マシンメイク、練習やレースに参加するまでが大事なのです。というか、そこに楽しさが待っているといっても過言ではありません。ということで本日は、2009年度のレース活動費用を試算して見たいと思います。
 レース活動なんていう華やかな計画の一方で、話は不景気な話題から。世界の金融の袋小路が発端となって始まった不景気は、バイクレースを趣味とする、この私までも巻き込む状況に成りつつある。昨日、ある測定器メーカーさんの技術営業殿と新しい測定機器の導入について話をしたところ、景気が悪くなってから設備投資は極端に減り、売り上げがどん底になっているという話である。彼の会社では管理職は減棒、金曜日は休業、残業は禁止、派遣殿は契約期間満了で延長なし、ワークシェアリングの導入と実践、国からの補助を申請と、巷の企業がしていることは、全て実践しているということを話していた。家よりも立派で大きな会社なのに・・・。
 この物が売れなければ、物を製造する必要がなくて、物を設計する必要もない。そうすると測定器もいらなくなる。もちろん物を研究する必要もない。研究しないと、次の技術が生まれず、次の新しい物が生まれなくなって、そうすると、更に物が売れなくなる。この負のスパイラルってやつは、本当に効率良く回っている(笑)こんなにも負の連鎖というものは、上手く回るものかと関心してしまうほどである。
 この恐慌という命名される嵐は、我がレース計画にも影響が発生している。私の仕事も例外なく、世のトレンドとも言うべき対策はされるようです。そうすると、一番の問題は残業代が無くなること。すなわち、レースの活動費の工面という問題がでてくるのである。
 昨日立てたレースの年間計画では、練習が10回とレースが中部3回と関東遠征1回(他のレースで言えば全日本選手権)。ランキングを獲りにいくような選手に比べて、1/5の練習量と1/3の大会数であり、比較的安価に済むものの、何十人もの諭吉さんが前習えをすることは想像の範疇である。本日はレース活動の進退なんてことを考え込む前に、まずはコストについて試算して、どの程度の費用なのかをイメージしてみることにする。
 まず練習の費用明細としては、エントリー費4,000円、ガソリン代1,000円、トランポのガソリン代1,600円(片道50Km*2、燃費6km/L,単価100円)、食費1,000円(朝昼)、高速代4,000円が必要となる。合計で11,600円よって年10回練習すると116,000円(a)となる。次はレース費用。基本的には、ほぼ同じなので3回で34,800円(b)となる。そして遠征費用。エントリー費4,000円、ガソリン代1,000円、宿泊は会場近くの実家で0円、高速は往復で22,000円、トランポのガソリン代13,000円(片道450Km*2、燃費7km/L,単価100円)、食費3,000円?合計43,000円(c)となる。実費として(a)(b)(c)で約20万円也。
 あとは消耗品や衣服・パーツ等に掛かる費用である。昨年、費用な全ての道具は入手したので、必要なのは消耗品と改造費。まず消耗品はエンジンオイル2,000円*12ヶ月で24,000円、ブレーキパッド1ペア10,000円、タイヤ1set40,000円(noハイグリップ)、ブレーキフリュード500*4回で2,000円、フォークオイル4,000円*3回で12,000円、合計88,000円(d)、改造費の試算は難しい。とりあえず当初の予定通りスプロケ10,000円とチェーン15,000円を2回変更すると、50,000円。減速比変更とハンドルのタレ角変更30,000円だけとすると合計80,000円(e)なり。ということは転倒による予期しない整備がないならば、(a)(b)(c)(d)(e)368,000円となる。
 そしてこの金額をレースのオンシーズンである3月~11月の9ヶ月間で消費するということとなるので、約4万円/月の費用がかさむこととなる。こうして金額を試算すると、厳しい現実が分かる。月4万円は、ちょっとショックですね。高価な趣味である。残業による収入が見込めない、この御時世では、専業主婦である妻と二人の息子と将来の為の貯蓄や財産形成をしつつ、レース活動に勤しむのは難しい。困難だと結論し、認識しないければならないのであろうか?
 サラリーマンの平均年収以上をがんばって稼いでいる私の収入でもレース活動を続けるのが難しい現実。この結果を踏まえ、今晩は本シーズンのレース活動指針を考えて見なければなるまい。
続く