Wideband Commander #7

 CBR600RR’07に搭載したWidebandCommanderでスロットル開度と回転数に対する空燃費を測定したデータを基に、PowerCommanderの燃料補正テーブルはどの位置を通過していのかを確認してみた。とりあえずは、良い燃調の定義を、どんなマップ位置を移動しても常に安定した空燃費を実現することが良い燃調であるとして進めてみようと思う。
前回計測したアクセル開度に対する回転数と空燃費のデータを基にして解析する

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生データよりスロットル開度の移動を確認

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そのスロットルの移動時の回転数をメモって、燃調補正データのマップ上での移動を確認する

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だから何が分ったのと言えば何も分らないのだけれど補正のイメージをビジュアルで掴む
横軸のスロットル開度は不等ピッチなのでなんともイメージし難いけれど少し分った。

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 たぶんこのマップを作成した人は青色と赤色の矢印の範囲、すなわちスロットル開度タイミングでセッティングしたのだろうということが見えてきた。ここでひとつ自分の疑問の解。自分が補正したい方向性とは?まず自分のアクセルワークを知ること。
 極端に言えばスロットルを開けるときガバッて開け過ぎるとエンジン回転数の上昇が付いてこなくなる。しかしゆっくりと開けても意味がない。スロットル開度に対する回転数のがどこまで追従するのかを知って、更に自分の癖も含めて合わせこめば良いのではないだろうか?
 ということで補正の方向性が見えてきた。まずは回転数固定又はスロットル開度固定時の空燃費が一定となる補正値を探る。その補正値で一番回転数の上昇か速い又は追従するスロットル開度スピードを探る。そのマップの移動時に最もAFR値が安定するようにしてみる。というように詰めてみよう。
うむむ、また疑問が・・・。パワーチェック用のシャシーダイナモでセッティングするときアクセルの開けるスピードはどの程度の時間で行うのであろうか?確か、ゆっくり何秒も掛けていたはず。でもそれでセッティングした場合、実際のサーキットや街乗りではもっと短時間でスロットルを開けるはず。そのギャップは微々たるものなのであろうか?それともシャシーダイナモでセッティングはあくまでもデフォルトであって実使用とはことなるのであろうか?追々追求していきたいと思う。