3ヶ月空けた部屋は驚きの連続

 大阪の我が家

 右斜め前に座っているおばさんの紙袋がグッチである。そう、ここはグリーンシートの車両。新幹線のポイントが失効しそうだったので、無駄にグリーンシートの指定席をとって名古屋から大阪に帰る。京橋駅の繁華街に住んでいるので駅を降りると、人が多い。今まで家にばっかりいたので、この人の多さにはちょっと怖さも感じる。そして、いつもと雰囲気が違うのも感じた。そう、店が全てやっていないのである。街角にあるカフェが暗く明かりがついていないだけで、ちょっと物寂しい感じがするのは不思議な体験である。追い討ちを掛けて8時にデパートが閉まった。もう、いつもと違うことだらけである。これがコロナ開けということらしい。

 駅から歩いて2分、無事に我が家にたどり着いてドアを開けると、部屋に下水の匂いが充満していた。数ヶ月開けている間に配管の水が切れたようである。まじか。電気もつけずに窓を開けて換気を促す。ふう…。次にgooleHomeに話しかける「OK、Google ただ今」そうするとテレビとGoogle Chrome、スピーカーが立ち上がる。おおっ、ちゃんと電気が通っていて、スマートホームシステムも動いているようである。あれ、でも電気がつかない。何回も話しても、電気が付かない。いろいろ調べてると、赤外線コントローラのRemoが壁から外れて床に落ちていた。最近暑い日が続いて両面テープが弱り、落ちたらしい。拾い上げて、部屋中に赤外線が届くように配置してもう一度「OK、Google、明かりつけて」と話したら、蛍光灯がついた。よかった。「OK、Google、エアコンつけて」と話して、一通り帰宅時のルーティーンは完了である。いつもそうだが、スマートホームシステムは、まだまだ安心して使える代物ではない。施工から設定から自由度が高いほど、戸惑いも多いのである。

 まだ驚くことが発生した。まずは冷蔵庫、水出しの麦茶がドロドロと大変なことになっている。下手に煮出すとカルキが抜けて冷蔵庫の中であったとしても数ヶ月は持たないらしい。フタが空いていた烏龍茶とともに麦茶も捨てる。あと4/2の諸費期限のコーヒーも発見!!これも捨てなければならない。部屋を開けるときには、ちゃんと処理すべきであった…。

 次にトイレ、これはびっくりした。水が全てなくなり水垢が舞っている。なんですか、これは???ネズミでもいたのか?ゴキブリでも発生したの??疑心暗鬼になり、掃除を開始するが一向に生物のかけらは存在しない。うむー、謎である。まぁ、いいか。おそらく便器にふたがついてる理由がようく分かった。長い間使わない時は、閉めろということなのかもしれない。そうすれば汚れない。臭いものには蓋をしろは大切な格言であった。

 最後に、恐ろしいこと。なんとベッドにある寝巻きが冬用の裏地付きの暖かいスウェットである。布団もシーツと毛布が暖かいボア仕様。さらに羽毛蒲団もある。おそらく寒い時期に移動したのだね。明日は大洗濯大会を開催せねばなるまい。また壁に掛かっている冬物の厚手コートをクリーニングに出さなければなるまい。ちょっとした未来へのタイムトラベルというところである。