CBR600RRを選択しよう。

 とりとめもなくバイクのことを考えていると思い出す友達の言葉が一つある。たぶんレースの移動中の会話だったかなぁ。「これを選んだのは、何でもこなせるからなんだよ。」「ジムカーナもツーリングも峠も、ダートトラックも何でもこなせる便利なバイク。お金掛からないしいいでしょ」ってね。




 彼は一つのフレームとエンジンでジムカーナもダートトラックもツーリングもこなす事で、いろいろなセッティングをマスターしていった。一方、自分はそれぞれの競技に合わせて選択したバイクを乗り継いだ。

 前者の選択はまさになんでも楽しめるオールラウンド。全てを楽しむことができる反面、オールラウンドというのは、ある意味中途半端で、それぞれの競技の核心に迫るようなシードクラスになればなるほど苦労する。彼はその苦労が楽しいっていってた。そして後者の選択は、一つの競技で勝つのには適しているけれど、ツーリングなど他の遊びをするとネガディブな部分がでてきて辛いものとなる。

 自分は何かをするときに後は人間と技術の問題だけって感じで、自分の努力だけに集中するのが好きだったから、後者を選んだのかもしれない。

 で・・・今は自分が生活環境も家族中心で、そこまでの投資ができないしオールラウンドなバイクを選択したいと思っているから、小さくなく大きくない中途半端なCBR600RRを選択しようとしているって?本当は違うのかも。文章を綴っていながら気がついた。自分の心を分析するとこうだ。

「ジムカーナに未練がある。」

 ダートトラックで得た知識と技術がどのように通じるのか試してみたいし、CBR600F3でやり残したことがある。4発のエンジンで試し忘れたことがある。経験があるっても、時間が経ちすぎてもう一度ゼロからのスタートだけど、ダートトラックのときのように、もう一度だけ3年計画でジムカーナのライテクを綴ってみようと思う。今度はお金と時間がないし、若さもない。辛い戦いになりそうだけど、ただこの歳を迎えたわけではない、ちゃんとバイクの技術を磨くために全力を費やして歳をとってきた。勝算はないが戦ってみようと思う。こんどは楽しみだね。加齢との戦いがある。視力も筋力も落ちたこの体をフィジカルな側面から作る楽しさ。いいねぇ。ということでCBR600RRを買おうっと。購入決断したら、なんかすっきり(笑)