ぴゅう太が実家から送られてきた。

コロナ対応で、出かけルコとを自粛している母から電話が掛かってきた。聞いてみると実家の倉庫を片付けていると、おもちゃが出てきたとのこと。モデルガンや、パックマンなど、いろいろあった中で捨てないで送ってくれとお願いしたのが、このぴゅう太。 昭和57年(1982年)に我が家に初めてきたパーソナルコンピュータ。この玩具があったから私はエンジニアになったといってもいい、きっかけの始まりです。さて、38年の月日が流れてもちゃんと動くのでしょうか?

ぴゅう太 1982年

ぴゅう太(ぴゅうた)とは、1982年8月20日に株式会社トミー(後のタカラトミー)より59,800円で発売された16ビットゲームパソコン。初代機は日本語BASIC(G-BASIC)を搭載しており、型番はTP1000。ぴゅう太という名称は子供用のこん「ぴゅーた」というところから名付けられている[2]

https://ja.wikipedia.org/wiki/ぴゅう太

早速、開けてみると、素晴らしい。ケーブルなど、ちゃんと一式揃ってる。マニュアルの製造日を見てみると1982年。当時、私は11歳で小学5年生頃でしょう。自分はゲームが好きではなかったのだけど、プログラミングやグラフィックに憧れていました。プログラムを組みたくて、当時、親戚はお正月に祖母の家に集まる文化があった時代、多くの方からお年玉をもらっていたので貯めて購入したのでしょう。当時の価格は59,800円と高価でしたが。なんとか変えたのではないかと思います。そうそう買えたのは祖父が商店をしていて、おもちゃなどは問屋から安く手に入れられたことが背景にあったのだと思います。

38年前のぴゅう太が動きました。

我が家は引っ越しの際に全ての機器をHDMI化したのでビデオ端子ケーブルがありません。捨ててしまったのは早まったかも。朝いち開店したばかりのカーマで購入して、早速電源を入れてみました。

無事に電源が入りました。グラフィックスがしっかりと映し出されているので生産から38年経過してもしっかりと動いてる、素晴らしい、電源周りも動いているということなので、エンジニアとしてはちょっと感動です。キーボードも、コントローラも認識しています。試しに全機能を動かしたところ問題なく動作していました。

お絵かきモードはすごい。何がすごいって、全てドット画。方眼用紙のような画面のドットを全て選択していくことで作るというもの、時代を感じますね。絵を一枚描こうと思うと、全てのドットに色を割り当てないといけないのです。この頃にマウスとか、線を引く機能とかを考えて、実現していった時代があったと思うと感慨深しですね。

驚異のカラーグラフィックシステムのチュートリアル。読んでみると、ちゃんと説明が書いてある。CPUとはなんぞやから始まって、ベーシックでプログラミングするところまでしっかりと書いてある。私が初めて触れたプログラミング。

これが日本語ベーシック。いいですねぇ。日本語というところが実に良い。関数の名前も「イケ」「カケ」「アニメ」など全てが日本語。うん、最新のPCだろうが、なんだろうが、全ての基本はここにつながっている。

Swift Playgrounds 2020年

そして2020年たち、この間、次男にSwiftの基礎をやらせてみたものはこれです。38年でここまで変わるとは。それもアプリは無料。でも最初は楽しくやっていたけど途中で飽きたみたいです。リッチなグラフィックでリッチなGUIで素晴らしい進行で教えられたとしても継続できませんでした。

 Swift Playgroundsは、楽しく遊びながらプログラミングを学べる画期的なAppです。“コードを学ぼう”レッスンでは、説明に従ってキャラクターを動かして、さまざまなステージをクリアしながら、コードの基礎を身につけます。さらに“チャレンジ”では、さまざまな課題に挑戦するユニークなコーディング体験が得られます。Swift Playgroundsはプログラミングの知識がなくても遊べるので、12歳から112歳まで、これからプログラミングを始めようという方にピッタリです。

https://apps.apple.com/jp/app/swift-playgrounds/id908519492

この違いはどこにあるのか

不自由と足りないがないので期待が膨らまないこと

おそらく環境を手に入れる時間が短すぎるので、あれもしたい、これもしたいという想像を膨らます時間が足りないのではないかと思う。また与えられるものの作りが、こうだともっと良い、ここをスムースにすればもっと理解ができるはずであるという想定がされている。作る側の配慮で充実し過ぎていて「不足を考える」ことを機能として入れられてないのだと思う。ある意味、かわいそう。価値の根底にあるのは、もっとこうしたいなぁという欲求から始まる、クリエティブの原点が少ないような気がします。今一番彼らに必要なのは、こんなことをしたいと思えるようになる仕組みですね。