ここまでの長い道のりは「プリロードという機能」だけに絞って、そのプリロードが「どんな機能を持っていて」「どんなところに影響するのか?」ということについて綴ってきました。そして前回からの続き「そして3.ステアレスポンスの変化」、そもそも、2.の前後ディメンションの変化に起因してステアレスポンスが変わりますという切り口で、本日はスタートするはずなのですが、ちょっと横道にそれます。。
初めから、まず話飛びますが(笑)、セッティングには同じ機能を違う部分で調整できるものが多々あります。例えば車高の変化は、フロントの突き出し、リアの車高調整、プリロード、フロントの油面など、物理的な数値の変化だけを見れば同じことができるといえでしょう。
では、その複数ある選択枝を同じ量だけ換えてみたら、それにより影響するところ、発生する挙動は同じでしょうか?誰もが直感で違うと思うだろうと思います。ズバリ違います※。自分も違うと思っていて、日々どう違うんだ?と感じつつ設定を換えながら走っています。
でも、どの箇所を設定すると、こーなる。あーなる。ということは経験的に分かっていていも、その設定の長所と短所、影響度合いが明確になっていないため、日々ぐるくるとセッティングの迷路に迷い込みます。自分は、今まで経験して理解しては、忘れていくそのロジックを記録していき、その複数ある選択枝の影響度合いと選択の指針について、紐解いてみたいと思っています。
その為に、今回のプリロードのように、1つの機能を数値、機能、現象とに徹底的に解析して分解しておいて、後でくるであろう、その影響度合いの分析の糧としようと思っています。
ということで、またもや前置きが長々となりましたが、今回は「プリロード変化させることだけした場合」について深堀をしたいと思います。純粋にプリロードだけで何ができるのか?を追求していき、できないことがあるから、他も換えてみる。他を換えると、その影響が他にもでる。だから良いところを探す。その方法とは?の解明を実践を基に続けていこうと思います。
※静的(何も動いていない状態、途中経過を無視して結果だけを見た場合、今回でいうと回転するときの車高)に言えば実は同じです。でも動的(その車高に変わるまでに掛かる時間やタイミング、路面の凸凹など、と中継経過を含めて動いている状態)には違います。それは後日ゆっくりと綴ります。
続く
復習はココ
フロントのプリロード(その1)
http://mcandsmile.blog.so-net.ne.jp/2008-06-13
フロントのプリロード(その2)
http://mcandsmile.blog.so-net.ne.jp/2008-06-18
フロントのプリロード(その3)
http://mcandsmile.blog.so-net.ne.jp/2008-06-20
フロントのプリロード(その4)
http://mcandsmile.blog.so-net.ne.jp/2008-06-25