サイドバイサイドと慣性ドリフトよ再び

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 忙しいけど週末こそは走りたいと思っていたのですが、雨だったので走れず。本当は雨の中を走ってレインなグリップわ味わって、水滴滴るマシンをカメラで撮るなんていうのも、楽しいのですが、寒さと冷たさと、何より掃除が大変なのがネックとなって、雨の日は走りだす勇気がでない今日この頃です。こないだ買った、おNEWのカッパの登場はまだまだ先となりそうです。誰かが言ってましたが、雨の日を走る理由がなくなったことは、さびしいものであると。
 ということで、まずは日記としてのブログ綴りから。セミナは結局30名程度の応募がきてしまったので、研修室に入れない為、二部構成となり、先日は直接関係ある技術系の部署、次回はそれ以外の部署ということにしました。そんなことで駆け足で150分程、講義をして伝えたいことは全て伝えたかなと思います。でも、一つ反省点があります。それは講義中に受講者の表情や、うなずいている人の数など、冷静に見ることができなかったことですね。説明することに注力してしまい、彼らの反応を見れなかった。うーん、残念。次回はもっと、反応を見て手ごたえを感じつつしたいと思いました。
 そして、金曜日はお疲れということもあって、家でやっくりイニシャルDのVTRを見る。とうとうステージ4まで、全て見ましたよ。いやー長かった。あとはスペシャルステージを見ればアニメ版はコンプリートですかね。そうそう、なんで、久しぶりにまたイニシャルDにはまったのか?分かりました。たぶん、サイドバイサイドでドリフトしている拓海達の姿が、私のダートトラックの記憶にリンクしていて、もう一度あの、サイドバイサイドを体感したいという欲求であるのだということが分かりました。
 今でもイメージすると思い出す。あのコーナーでのサイドバイサイド。カウンター当ててパワードリフトに持ち込んだ状態で、横に並んでコーナーを脱出するというものですが、これは四輪だけができるものではなくて、ダートトラックの世界では二輪でもできるのです。コーナーにマシンを立たせて進入して、バンクと同時にリアをスライドさせてカウンターを当てブレーキ代わりに減速させ、クリッピングポイントまでスライド進入。カウンターが当たっているフロントが脱出のラインに向けられた瞬間にアクセルを全開。またパワースライドしている状態から荷重を後輪に移すと急激にグリップが発生して、フロントが浮き上がるようにコーナーを脱出する。
 これが二輪のドリフトですが、マシンが横向いたままステアリングは逆操舵となる。マスターするまでは危険な行為なのですが、練習を積んでいけばイニシャルDのように自由自在にコントロールができて、めちゃ楽しい。これをレースや練習で二人で攻めると、その横に向いた瞬間に二人で並ぶことができる。相手との感覚は5cm程度まで近付けられる。そこできっちりとブロックすれば抜かれない。でもパワーが路面に伝達されるクリッピングポイントとする場所を間違えるとカウンターアタックとなって、ぶち抜かれてしまう。
 あの瞬間、ライダー達は二人で同じ時を共有でき、相手の腕を信頼できればできるほど、接戦が可能となり、サイドバイサイドを楽しむことができるのである。ね、イニシャルDの峠シーンと同じでしょ。あのVTRを見るとダートトラックのスライドシーンが目蓋の奥で重なるんですよ。
 慣性ドリフトもそう。ストレート全開でアクセルを戻さないで曲がろうとすると、寝かし始めると自然とリアが流れてドリフト状態になり、カウンターが当たって、カウンターを当たる角度をライダーが抑えてアクセルを戻さずにコーナーを膨らみながらライン一杯を使って走りきる。拓海のやっている慣性ドリフトは私にも二輪でできる(笑)
もう一回、やりたいなぁ・・・。あーっ、ダートが走りたい。
 そんな、ことを思いながら、隣に置いてあるマシンを見て、感慨を覚える。私にとってイニシャルDは憧れではなくて、記憶のフィードバックである。