照明の設計図
ダウンライト で照明を構成するというコンセプトを決めて設計開始。玄関とトイレと洗面台はセンサ付きでスイッチを使う手間を省く、リビングは生活シーンに合わせて調光機能付き、子供部屋だけは蛍光灯型のLED照明を選択と決めました。実際に選択した照明を書き出すとこうなります。
- 洗面所 : φ100 7.3[W] 480[lm] x2 = 960[lm] / 14.6[W]
- 玄関 : φ100 7.3[W] 480[lm] x2 = 960[lm] / 14.6[W]
- トイレ : φ100 7.3[W] 480[lm] x1 = 480[lm] / 7.3[W]
- リビング : φ100 9[W] 700[lm] x15 = 10,500[lm] / 135[W]
- キッチン : φ100 7.3[W] 480[lm] x2 = 960[lm] / 14.6[W]
- 寝室 : φ100 9[W] 700[lm] x3 = 2,100[lm] / 27[W]
- 子供部屋 北 : 4,299[lm] / 30.8[W]
- 子供部屋 南 : 4,299[lm] / 30.8[W]
- 非常灯 : 3[lx] x1 / 0.5[W]
合計 274.7Wとなりました。
LED照明としたので、消費電力はまーまー抑えることができました。前に綴ったように、光熱費は真冬で月5000円も下がっているのに貢献しているでしょう。さて初めての設計で怖かったことは「照度」と「配置」です。
照度
今までの天井吊りタイプの蛍光灯ならば失敗しても簡単に取り替えられますが、今回は施工が伴うので大変です。何といってもダウンライト は光傍、光の拡散と集光が今まで慣れ親しんだ蛍光灯とは違います。もちろんその光の広がり方の偏りが、部屋の明暗を作り出し雰囲気に繋がる。そのバランスをどのようにとれば良いのかがわからなかったんですよ。計算的には明るい部屋にしたいと思ったので最大値は5,000lx/6畳を目安にしました。結果リビングが約5,250lx/6畳にしました。
さてどの程度の明るさなのか、どんな配光なのか、心配でたまりません。自分で全て選択しているので建築士の方のせいにもできません。まずはパナソニックの照明のデモルームに行って実物を体感したけど。実体験が沸かない。実際の配置と違うから体験しても参考になりませんでした。シミュレーションはできるのかと聞くと個人向けにはしていないらしいので断念。この設計はどうですかと聞くと大丈夫です。といっていたのですが、どいう風に大丈夫なのかと聞いても?なぜそんなこと聞くのという感じで心配は消えません。もう最後は賭けでしたね。でも結果は良かった。結果オーライ。希望通の明るいお家に仕上がりました。
配置(背光)
子供部屋はLED蛍光灯なのでセンターに配置
これはちょっと失敗しました。子供部屋は図のようにロフトベットが配置しているため、ロフトの下が暗くなってしまいました。最初からロフト構造にすることが分かっていたので、天井吊りのコンセントを二箇所用意してオフセットしようものできるようにしておけば良かった。
トイレも一灯なのでセンター配置
何の問題もなく使えています。センター一灯は使いやすいですね。影の付き方の具合もいい感じです。今回採用したのはセンサ付きのダウンライト FreePaです。これは便利です。電気を付けなくても勝手につくのは便利すぎて一度使うとやめられませんね。
洗面台は1/4と壁寄りに配置
洗面室の壁は前面カラーなので壁が暗くならないように1/4配置として壁に照明を近づけました。結果は狙い通りです。カラーの壁紙はどうしても暗くなりがちですが、壁の隅まで明るくて気持ち良い灯方になりました。
玄関は1/3として均等割に配置
玄関は白い壁紙が中心なのでセンター寄りとしました。本当ならばもっとセンターに寄せて陰影を作っても良かったかもしれないのですが玄関は全体が明るい方が良いので、均等に光がいくようにしました。
リビングのダウンライト の配置は部屋の隅に影ができない明るい部屋を目指してセンター集光ではなく壁配置としました。こうすることで角が暗くならないだけでなく、壁をリフレクター替りに光を隅々まで運ぶように設計。Webや新築マンションを見ると真ん中に寄せているのを多く見かけたので、セオリーではないのかなぁと心配してみましたが、壁側配置というトレンドもあるらしいので思い切ってやってみました。結果は良かった。梁の部分に近い場所は影ができて間接照明的になり、壁側の反射による光は心地よい住みやすさを演出する形となりました。
リビング : シーンコントローラ付きダウンライト
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どのスイッチがどの照明か、わかりにくい
以前のあかりの設定をもう一度、再現したい。
引用 https://sumai.panasonic.jp/lighting/home/living-lightcontrol/#Rtab3
Panasonicのリビングライコン を付けることにしました。
- 親機 : 高機能調光タイプ(親機) NQ28770W
- 子機 : 逆位相用シーン選択子器 NK28770W
- ダウンライト : シンクロ調色 LGB71050KLU1(9W)
- ダウンライト : シンクロ調色 LGB71056KLU1(9W)
シンクロ調色
明るくすると、白い色の光に。明るさを絞ると、暖かい色の光に。
明るさと光色の心地よいバランスを簡単に再現できるLED照明器具です。
https://sumai.panasonic.jp/lighting/home/synchro/
コントローラは親機を1台と子機を2台使用したので定価で8万円と高価でしたが、これは本当に良かった。シーンに合わせて調光した照明で生活は本当に過ごし易いし、使わない時に照明をエリアで消したりすることができ、かつそれを好きに組み合わせてパターンを作って置けることは、思った以上に便利でした。
我が家のシーン設定
- 朝起きた時 : 4000Kで全てON、差し込む朝日に溶け込む明るさ
- 作業用 : 5000Kの明るい照明で作業
- カウチソファー用 : 半分ON。明るさは3500Kより
- ダイニング用 : 半分ON。明るさは3000Kと4000Kミックス
- 夜のひととき : 2700Kで暖色で寛ぎます
- 寝る前の間接照明 : 2500Kで光量を落として壁側の陰影を楽しむ
初めは暖色なんてどーでも良いかなぁなんて思っていたけれど、暮らしてみると温かみのある光に包まれて生活することが、これほどまでにも落ち着けることができる。光の色って凄いですね。暖色だけで生活するのは、明るい朝には合わないのでそれだけでイマイチだけど、コントロールできるって本当に理想的なんだなということが分かりました。
トイレ・玄関・洗面室 : センサ付きダウンライト
- FreePa φ100 ペア点灯・明るさセンサ付 : LGBC71663 LE1
- 天井埋込型 LED(昼白色)ダウンライト : LGB73520 LE1
キッチン : 照度コントローラ付きダウンライト
- 天井埋込型 LED(昼白色)ダウンライト : LGB73520 LE1
子供部屋 : スマートコントローラ付きLED照明
子供たちの部屋には、スマートコントローラで操作できるものを選びました。これが便利なんです。照明のオンオフだけでなく、豆電球や光量、調光までできるのです。タイマーを掛けて付けっぱなしも制御できるし良いですね。今回は6畳用でなく、8畳用をチョイスしたけど、明る過ぎないしちょうど良い感じです。そもそも光量を自由自在にできるので、大きい方を選んぶというのは当たり前の選択なのかもしれないですね。