2002年03月一覧

左ひざでタンクを支えつつ足を出すの巻き


[332] 左ひざでタンクを支えつつ足を出すの巻き :2002-03-28 (Thu)



今日の日記の話題もライテク。練習するとするほどいろんな技術を思い付くというか行っている自分がいる。走り込みの量から気が付くときもあれば、路面の状況から無理矢理覚えさせられる場合もあるし、自分より上手い仲間からの何気ない話やアドバイスからヒントがくるときもある。


今日の話題は茂木を走っていて滑る路面でもなんとか安定して速く走らなければいけない必然性から自然と体が覚えたテクです。将来的にレベルが上がったときに有効性があるかどうかは別として。ただ言えるのはライテクとはその人の技術レベルに対して有効性が変わるけど、どんな些細なことでも一つの技術であることには間違いはない。と思い日頃気が付いた点を1つ1つメモをとる。ライテク本をまとめようと思った人は分かると思うけど、自分でライディングスタイルを確立している人でも日々進化しているため、なかなか理論はまとまらないんだよね。だから今つづらなければと思うのです。と前書きが長くなったけど。左ひざでタンクを支えつつ足を出すの巻きです。


路面が非常に滑る路面で車体を寝かしてアクセルをひねろうものならリアがあっというまに振り出してフルカウンターがあたるような場合。この間の茂木の路面状況。カチカチの土台に対してサラサラな土質のときです。そのようなときは基本的に早めにアクセルを戻す、そうしないと止まらないので、十分な減速ができずコーナーリング中にアクセルを開けるまでの待つ時間が増えタイムロスを生ずる。当然、待たずに早めのアクセルオンをしても前に進まない路面のため開けて旋回と前に進める力は得られない。また旋回性を得るために寝かせようとすると更にトラクションが伝わらない。結局マシンを立ててリアトラクションを掛けながら進入する。そんな時には少しでもリアにトラクションを掛けたいため両足をステップに乗っけたい衝動にかられる。けれど滑るため補助としての足を出していなければスリップ時のフォローができない。まさにお手上げ状態。そんなときにタイトルである「左ひざでタンクを支えつつ足を出す」という技術を使うと適度なトラクションを得てさらにスリップを防止できる。マシンに対してライダーが少しでも安定してかつ大きな荷重を与えたいときにはタンクを左ひざで支えてマシンをホールドながら左足を路面に向けつつ走る方法である。そうすることによってどんなに滑る路面でもライダーがマシンをホールドするためマシンのバンク角を一定に保てるため旋回性を失わずに走れる。しかもスリップに対しての保険も利かすことができるというテク。実際そうすることで、きっちり滑る路面のインを取り安定したコーナーワークを可能とできた。D虎君にそのことを話すと実は既にやっていて、その場合左足をタンクにDトラッカーは充てにくいためにステーまで付けていたのであった。自分はそんなところにステー付けてどーするんじゃい?と思っていたが謎が解けた。MFTより車体コントロールが難しいDトラッカーでの練習が自分より早くそれに気がついたのだと思われる。というように相棒も意識的にしているライテクであったのでこれは一つのダートトラック走行の形態の一つだと確信。忘れないように日記に綴ったのでした。


しかし最近友達に読んでて分けわからねー頭痛いし。説明している言葉を同じ感覚として話しているかが微妙に分からないし。という感想も聞く。たぶん1日に40件のアクセスで読んでくれている人はみんなそう感じているのかもしれませんねぇ。たぶん実際使えるライテク本にするのには第三者の客観的表現手法が必要かもと思うのであった。


なんか今日の日記はくどいねぇ。むむむ。





リアトラクション。


[331] リアトラクション。 :2002-03-27 (Wed)



今日も朝は電車で出勤。揺れる電車の中で考える事といえば、きれいなおねーちゃんを見て目の保養とするか・・・はたまたダートトラックのライディングのこと。今日はあまり好みの人がいなかったので後者をチョイス。通勤電車滞在は7分間、ホンのわずかのことですけどね。


で最近確信的なマイブーム練習課題は「右足による連続的なリアトラクション」。それはブレーキ中でもリアスライドによる向き変え中でもパワースライド中でも、どんなときでもコース上でマシンを前に進めている限りは尻とステップによるリアトラクションを切らすことなく走るということ。どんな時でもライダーが意識的に路面への接地感を掴み続けるという手法。そうすることでマシンはグングンと前に進む。桶川のような凸凹路面ではその進む力はライダーをシート後方へ突き飛ばす程です。またそれをすることでコーナー中にグリップ走行してもスライドさせていてもアクセルを開られるまで待っている時間が減りどんどんアクセルを開けられる位置がコーナー脱出手前(進入後すぐ)になります。進入での減速後、すぐにアクセルを開けられるようにもなります。


話は飛びますが、その「リアトラクションを感じる」別表現では「意識的に路面への接地感を感じる」というのはバイクの運転中にはその他のことも感じて制御しないといけないためになかなか感じることが難しいです。自分もダートを初めて1年くらいかかってやっと感じ取れました。でも今回は電車の中で、その感触とほぼ同じ物を簡単に感じる方法を見つけましたよ。その方法とは電車で手すりに捕まらず立つ。進行方向に対して右側の窓へ水平に肩幅程度に立つ(窓を正面に見るような感じ)。もちろん電車は前後・左右に揺れています。その状態で立ち続けるときにダートトラックバイクに乗っているものとしてイメージして下さい。そこで体重を右足に移動します。そうすると右足で立っている感じになり左足は補助的に付いている感じになります。電車は走っているので揺れるため右足が床に接地している力が揺れの度に変化するのがわかりますよねぇ。そして電車がブレーキやコーナーを曲がると左足をうまく使いながら倒れないように右足で体を支えます。そこで大切なのは右足で立つということ。左足を浮かせて立つよりちゃんと左足も使って立てば安定して立てるけど、あえて右足で立つようにします。まさにその状態がダートトラックコースを走っている時のリアトラクションとしてライダーが感じる感覚に近似しているのです。その感覚が自分のマシンでコーナリング中に感じれるようにすればリアトラクションを感じるということをマスターする近道です。


話は戻って、その電車での体験で感じたことは両足で支えた方がバランスが取れるということ。ダートトラックのライディングでもそうですよね。左足でバランスを取って走るとバランスを取り易いですよね。でも自分の方法論ではそれはタブーと考えています。本来リアトラクションを多く掛けるためには左足を路面についてはいけません。なぜなら左足はスリッパで路面を押す力。右足は車体を通してタイヤを路面に押し付ける力。というように力学的に力を加えるベクトル(力の大きさと向きわ示したもの)の方向が異なるからです。(ベクトルの意味がわからない人は高校の物理学の本を読んで下さいネ。)もともとバイクを前にすすめようとする力はタイヤが路面を蹴る力に比例して大きくなります。その大きさを決定する重要なベクトル量はライダーの重心にあり、それを分散させずにリアタイヤへ伝えるためには、路面へ足を付かないそして足を出だけマシンの重心に近づけることが必要となります。と理論的に説明してきましたが、まとめますと「左足を路面に接触させるとそれだけリアタイヤへ掛けられるトラクションの絶対量は減っていく」「足は車体の近くに置いた方がリアタイヤへ掛けられるトラクションの絶対量は上がる」ということになります。実際のライディングでたとえると、足はできるだけ車体の近くで路面への接触さける方が良いというライディングが物理的に見ると良いということになります。


そのため自分は右足による連続的なリアトラクションを重視しします。それはブレーキ中でもリアスライドによる向き変え中でもパワースライド中でも、どんなときでもコース上で前に進む限りリアトラクションを切らさないで走しることです。そうすることでタイムは確実にアップします。


絶対か?というとそうではありません。左足はマシンから離れた重心位置にあるためヤジロベーの重りとなって安定するという特性を持っています。不安定な路面、めまぐるしく変化する路面状況に対応するためにはバランスを保てるということがアクセルを開けるタイミングを早めることにつながり結果的には速く走ることもできると言えます。混戦時もそうですよね。自分が走れるアベレージ速度より十分スピードが落ちているスタート直後とかはわざと抜重してマシンの向きをクイックに変えたりする場合にはリアトラクションを足の接地で抜くことは有効な手段となるでしょうね。


と将来書こうとしているダートトラックライテク本の原稿もどきです。




↑↑なんとなく撮った整備しているときの写真。エンジンも鉄スリッパでガンガン傷ついていますね。味というものでしょうか?そのうち自家塗装で綺麗にお化粧しようっと。