フラッグスタートの極意

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 唐突ですが本日はフラッグスタートの極意をお送りします。というのも時代は違えど、私の第2の青春であったダートトラックレースで、私のノービス時代と同じマシンFTR233でがんばっているブログ友達のGo-Rayさんにテクニックをプレゼントしようと思ったからです。
 ダートトラックレースは国内には200mと400mのオーバルコースがあって、誰もがまずは200mのコースで勝って必要なポイントを取得してからでないと400mコースデビューができません。またコースごとに若干違いがあります。そればスタート方式。400mはシグナルスタートでピッピッピッポーンという他のレースと共通なものですが、200mはスターターが旗を持って振り下ろして走行開始という方式なのです。
 どんなものにも攻略方法というものがあります。そのフラッグスタートの極意とは・・・。


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 写真は自分のノービス時代のFTR233。当時、ホンダからFTR233が発売されてダートトラックレースにたくさんのFTR233が持ち込まれました。そのオーナー達は何も知らない皆初心者ばかり。自分もそうでした(笑)そう私たちは桶川のFTR233デビュー組みの元祖みたいなものですね。
 と・・・本題に戻って、フラッグスタート。
 まずレギュレーションから。・・・フラッグスタートに関するものから。・・・ごめんレギュレーション記憶が不鮮明になっていてわかりません。たしか記憶によると、「スターターが旗を手放したとき」または「振り下ろしたとき」となっていると思います。どちらにしても振り下ろすときには手放すので同じ。同意だと思います。
フラッグスタートを攻略するには5つのポイントがあります。
最初の3つは以前から自分が提唱している
 ・リアタイヤをグリップする位置に乗せること。
 ・自分のスタート手順を決めて、それが無意識にスタートをできるようになっていること。
 ・スタートするときは、息を少しずつ吐きながらスタートしてリアクションタイムを減らすこと。
そして今回提案する2つは
 ・反復練習をせよ。
 ・スターターの指を見よ!です。
まずは「反復練習をせよ」
 まずはレース中、他の200mのクラスの予選を見ます。もちろん路面の状態などを見るのですが、自分は繰り返し繰り返しスタートの練習をします。スタートする瞬間の間合いを見るのです。そして、スタート時には反復して自分もスタートの練習をします。呼吸を整えて無意識にスタート準備をすまして、フラッグとともに発進!だいたいノービス選手の半数は、レース経験も少なくて、そもそもがスタート自体がスムーズではありません。そこで反復練習しちゃうことは、確実にみんなとの差を広げられることができます。ノービスだからこそ戦ったレース数も少ないので、実際のスタートを見ながら実践さながらに経験を積むことは大切となります。最初の無意識効果と相まって自信がつくと思います。
「スターターの指を見よ」
 これが一番の秘伝です。秘密にしてこっそり実践しましょうね、一子相伝です(笑)
 まずスタート時はスターターが旗を持つ指をガン見してください。だいたい普通の人は左で親指と人差し指で旗をもって右で棒をもって振ります。よくその仕草を研究すると、「指を離して降り始める人」と「棒を振り落として旗にテンションが掛かって指が外れる人」に分かれます。
 この指が動いた瞬間にスタートして下さい。普通のライダーはリアクションまでのタイムがあるので、指の挙動が開始されたときにスタートを使用と思えば、ちょうど旗が降り始めるその開始時点でマシンが前に進みだします。フライングにはなりません。
 自分の理論が正しいならば、スターターは旗を振り下ろすという挙動よりも、指の動作が先を行くため、指を見れば必ずや誰よりも先に進みだすことができます。すなわち、旗を振り下ろすという行動のトリガー(開始となる行動)は指です。
 その昔、ダンディK氏に旗を貸してもらい自分でも旗を振る練習をしてみました。スターターを実際にしてみると旗を振り下ろすという動作は、棒をおろすだけでは上手に旗が振れない事に気がつきました。旗を振る練習をすれば、自然と指を離すときれいに振れることが分かりました。たぶんスターターの人たちも繰り返し旗を振っているうちに、この方法を意識せずに習得するのだと思いました。だからこそ指を見ていれば良いと思ったのです。
 実際に実践すると勝てました。ちなみに運動神経が良い人と戦うときは、かなり肉薄しますが、全5つを完璧にこなして、日々練習でスタートの練習を必ずするという習慣を付ければ、総合的に運動神経の良いスーパースターにもノービスでは負けなしです。
 芸能人は歯が命、ダートトラックはスタートが命。
 第一コーナーにさえ先に飛び込めば、まず簡単には抜かれないでしょう。もし自分みたいにファーステストラップを叩き出す練習をしていれば、あとはツーリングするだけとなります(笑)
 ということで
 ・練習時にはスタートの練習を必ずするべし。
 ・リアタイヤはグリップする位置に乗せること。
 ・自分のスタート手順を決めて、それが無意識にスタートをできるようになっていること。
 ・スタートするときは、息を少しずつ吐きながらスタートしてリアクションタイムを減らすこと。
 ・レース当日は他のクラスのレースで反復練習をせよ。
 ・スターターのフラッグ(旗)を持つ指を見よ!です。
どうですか、このダートトラック・ライディングテクニック!
そして最後に、プライアルファーです。
その1.「フライングにならないフライングのタイミングを作れ」です。
 誰もがリアクションタイム、すなわちしようと思った内容を行動に移すには時間が掛かります。ストップウォッチを止めるときに時間が狙ったタイムより遅れてしまうあれです。そのアクションに掛かる自分の間合い分だけ、フライングしなければいけません。それができないと、運動神経の良い奴に負けちゃう可能性が残ります。
その2.「限界まで攻めろ!」
 そしてダートトラックでは一回目のフライングはノービスは許されます。使わない手はありません。万が一フライングになっても大丈夫です。限界まで戦ってみましょう。レギュレーションというのは、その範囲で最大現使うものです~(笑)
 ということで、実はあと一個を除く全ての方法を伝授しました。あとはこれを自分のオリジナルにするべく、自分自身の新しいアイデアを詰め込んで下さい。そうそう、そしてあと一個ですが、アンフェアな方法なので、あえて書きません(笑)
 そうですね、レギュレーションの全てを把握することで、効果的なグレーな方法もいっぱいあるということですよ。
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 最後にコレ。茂木と言えばコレ。練習とレースの帰りにコレを食べ食べ帰りました。茂木にいったときはこれ家族で食べたいと思います(笑)